テラーノベル
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体育祭は中止になった。
校内には、いつもの明るい雰囲気はなかった。
廊下を走る教師。
不安そうに話す生徒。
そして――生徒会室。
「……全員、揃ったな。」
生徒会長が机の上に手を置く。
生徒会役員たちが席についていた。
誰も口を開かない。
しばらくして、生徒会長が口を開いた。
「確認する。」
「今回、学校へ侵入したのは――」
モニターに七人の姿が映し出される。
「異能乱用者連合《七つの大罪》。間違いない。」
「……七つの大罪。」
副会長が呟く。
「まさか、本当に学校を襲撃してくるなんて……。」
別の役員が資料をめくる。
「被害状況は?」
「校門と校庭の一部が破壊。」
「負傷者は?」
「幸い、重傷者は出ていません。」
「……幸い、か。」
生徒会長の表情は険しかった。
「問題はそこじゃない。」
机の上に、一枚の写真が置かれる。
そこに写っていたのは――
天城。
「天城が連れ去られた。」
部屋の空気が凍った。
「……嘘。」
誰かが小さく呟く。
「本当に……?」
「現場にいた教師から確認が取れている。」
生徒会長が続ける。
「七つの大罪は、最初から天城を狙っていた。」
「つまり……体育祭への襲撃そのものが?」
「そうだ。」
副会長が資料を見る。
「天城の異能……《神速》。1000年に一度の異能。」
「それが目的だった可能性が高い。」
生徒会室に沈黙が落ちる。
そして――
「……じゃあ、助けに行かないと。」
玲奈だった。
155
#近未来
鳳蓮荘
1,320
いつの間にか、生徒会室の扉の前に立っていた。
「玲奈……?」
「天城は友達だから。」
玲奈は拳を握る。
「連れていかれたままなんて、絶対に嫌。」
「待て。」
生徒会長が立ち上がる。
「相手は七つの大罪だ。」
「お前たちが勝手に動けば、二次被害が出る。」
「でも……!」
「分かっている。」
生徒会長は静かに答えた。
「だからこそ――」
机の上に、新しい資料を置く。
そこには大きく、
《七つの大罪・構成員》
と書かれていた。
「我々も動く。」
副会長が顔を上げる。
「生徒会が……?」
「ああ。」
生徒会長は七人の写真を見つめる。
「教師だけに任せるわけにはいかない。」
「ただし、救出作戦には条件がある。」
「何ですか?」
生徒会長は一人ずつ役員を見る。
「絶対に単独行動をするな。」
「そして――」
拳を握る。
「天城を必ず連れ戻す。」
その頃。
誰も知らない場所で――
天城はまだ目を覚ましていなかった。
そして七つの大罪の拠点では、
「……起きるまで、待つ?」
怠惰がソファに寝転びながら言った。
暴食はお菓子を食べている。
「うん。待つー。」
傲慢は腕を組む。
「早く起きてよ!」
強欲は天城をじっと見つめる。
「……頂戴。」
その言葉に、色欲が笑う。
「さて。」
「この子の異能――どう料理しましょうか。」
天城の知らないところで、
救出する側と、待ち受ける側。
二つの戦いが始まろうとしていた。
コメント
1件
えっ、体育祭中止ってまさかの展開すぎてビビったけど…! でも天城くんが連れ去られたシーンでマジで空気凍った😭 玲奈ちゃんの「友達だから」の一言がめっちゃ刺さった…! しかも生徒会長が「救出作戦」ってカッコよすぎかよ!! 七つの大罪のメンバーも個性バラバラでワクワクする… 次回どうなるの、早く続き読みたい!🔥💕