11時過ぎた…
東区の駅前通りに向かってた。
車を停めて、左右見渡した。
未だ早かったか?…
駐車場に停めた。
煙草を一本出してくわえた、
つばさの広い帽子を被った女性が立ってた。
待ったか?
洋輔さん笑っ
彩花、
初夏の日射しでも暑い…日傘をさしてた女性が振り返り。
白とピンクのワンピースを着てた
「お洒落だなぁ」
携帯電話が鳴りはじめた、
「もしもし木戸さんですか?私幸子です」
「どこから?」
「駅前にいますよ」
へ?見渡した俺は、日傘を立てた彼女が手を振ってた。
「変わるもんだな…」
「ごめんなさい私何も着るものがなかったのでお手伝い先の奥様がワンピース着れたらあげるって言われて着てみたら、少し大きく…」
「素敵だよ…」
「ありがとうございます笑っ」
彼女の歳を聞いたら未だ29歳だと答えた
「木戸さん奥様がいらっしゃるのですか」
いないよ…結婚してたが亡くなった今は独身だ」
「食生活どうなさってますの?」
「たまにデリバリー、コンビニで買う」
栄養偏ってませんか?
「まあな笑っ」
延々と長話した。
彼女が青森から出てきたっていう事から。以前は結婚してたが金銭感覚がない夫、暴力されて出てきたっていう。
「身寄り、親戚いないのか」
「はい…今の奥様がもし良かったら住み込みで居ても良いとかって言われました」
「何してる人かな?」
「建設業の社長とかって言われました」
いつも着物姿の人ですが、
へえ、
「そろそろ帰ります」
「そうか戻るのか?」
「あの…また会ってくれます?わがまま言ってすみません…お友達もいないので奥様が着付の仕事、お仕事してるからあまり居ません」
「じゃ会ってみたいな送るよ」
門構えの一軒家、
表札を見た古川?…古川の間が手なのか、分からず。
奥様、居ますか。
「はーい幸子さん?…そちらの方は…」
「すみません突然伺って…」
「御上がりください笑っ」
死んだ恵美に似てた…
奥様私がお茶の支度します。
「洋服脱いだら?…汚れちゃうわよ似合ってるから素敵よ笑っ」
「あの人、お仕事何してるの?」
「サラリーマンとかしてて、元の警察に戻るって言われましたよ」
「警察関係の方?…」
「これ私が作ったカステラよ」
「いつの間にですか?」
「あなたが出掛けてからよ」
「お待たせしました笑っ」
「紅茶、カステラを出された」
「死んだ女房もこれ作ってくれましたよ!」
木戸さんって言いましたね…あなたもしかしたら、恵美の元のご主人?…
「知ってるの…」
「小手川京介、私は恵美子と言います。姉が恵美でした…」
「なぜ来なかった?…葬儀に…」
あまりにもわがままな姉を見てると居てもたってもいられなくて…離れました…
姉とは合わなかったのですよ…
「そうでしたか…」
行き来するようになった俺は、
ちょっとあなた~!!
「やめてください!旦那様…」
「恵美子何してるんだ!あいつ誰なんだ!」
木戸さん…
幸子さん?…
その服が乱れてた。
髭を伸ばしてた旦那が
「出ていけ!!」
あなた勘違いしてほしくない!」
叩かれた!
口答えするのか?恵美子…
智さんに言いますよ!」
「あれもわがままな行動して出ていった奴だ来るもんか!」
幸子さんが
部屋から持ってきたバック、ボストンバッグを持ち。
木戸さんお世話になりました…
待ちな!
マンション空いてるから、
来い!
でも…私借りれません…
「私のマンションだから大丈夫だ!」
え?…
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