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『選ぶのは誰?』
so視点
so ……ちぐちんの声、聞こえたよ
俺は、玄関の前に立つ彼女に向かって、静かに言った。
so あの声は、俺に向けられたものだって、わかるよね?
彼女は、戸惑いの表情を浮かべながらも、
「ちぐさくん……!」
と、もう一度、俺の背後に向かって叫んだ。
その瞬間、俺の中で、何かが崩れ落ちた。
so やめて
俺の声は、思った以上に冷たかった。
so ちぐちんは、俺のものだよ
so 誰にも渡さない
so 誰にも、触れさせない
彼女は、後ずさりしながらも、
「あなたは……間違ってる」
と、震える声で言った。
「ちぐさくんは、あなたに閉じ込められているだけ。本当の気持ちを、あなたに言えないだけ」
俺は、彼女の言葉に、
so 違う
と、即座に否定した。
so ちぐちんは、自分の意思で、俺のそばにいる
so あの声が、それを証明してる
彼女は、もう何も言わず、
ただ、俺を見つめていた。
その視線が、俺の心をざわつかせる。
so 帰って…
俺は、玄関のドアを閉めた。
その瞬間、背後から、
tg しおたん……
と、ちぐちんの声が聞こえた。
振り返ると、ちぐちんが、
小部屋のドアの前に立っていた。
so …どうして、出てきたの?
俺の問いに、ちぐちんは、
tg しおたんが、心配だったから
と、微笑んだ。
その笑顔が、俺の心を締め付ける。
so ちぐちん…
俺は、ちぐちんを抱きしめた。
so ごめんね。怖い思い、させて
tg ううん。しおたんが、守ってくれるって、信じてるから
と、俺の背中を優しく撫でた。
その手の温もりが、俺の心を少しだけ、落ち着かせた。
でも、まだ、不安は消えない。
ちぐちんの心が、完全に俺のものになるまで――
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