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rir-「っていうか、私牢屋の中に入ったままで、協力なんてできるんですか?」
新たな作戦を企てた私は、満足に笑みを浮かべていた。
それに対しrir-さんはどことなく不安そうだ。
「まー、そんときになれば分かりますよ。」
私はそれだけ言って、作戦の詳しい内容は伝えない。
外部に漏れると厄介だし、ここでrir-さんに話す意味はあんまりない。
rir-さんもそれを分かってくれたのか、特に何も言ってこない。
ふと時計を見ると、予定の時間だ。
「……っと、もうすぐ用事があるので私はいきますね」
私はサッと立ち上がって、rir-さんの部屋から離れ、
牢屋を出た。
あんなにあっさりと、rir-さんが協力してくれるとは。
mmさんから聞いてはいたけどあんなにあっさり行けるとは思わない。
「ま、何にせよ作戦実行、頑張りますかぁ」
ボソリとそう呟いて切りをつけ、用事について考え始めた。
mmntmr side -
htmnさんをこちら側に引き入れてから数日。
htmnさんには予定通り人間いや狩人側に入ってもらっている。
しかも、htmnさんは幹部役職の中でも結構上の方で、rkたちとの交流が可能らしい。
中々に良い人材を手に入れたのではないですかね。
机の上の資料をぼんやり見詰めながら、考える。
今日は、chkさんkcさんは外の見張りへ、rimrは別室で作業しているので、
この部屋はいつも以上に静かだ。
そんなシーンと静まる一室で、一人考え事をしていた。
もうhtmnさん、rir-さんに声を掛けましたかね?
新たな作戦のために、必要なのはrir-さんの電気能力。
htmnさんは監視係で、牢獄の監視をできるから、rir-さんと話すこともできるので、
協力を要請するように頼んでいる。
新たな作戦、────それは今から説明しましょう。
人間界の地域には、人間だけが通れるようにできている壁のようなものがあるんです。
私達の人外界にもあるのと同じような。
それはとあることをすれば、壁のロックを解除することができる。
それがrir-さんの電気能力で解除が可能。
rir-さんにはhtmnさんを通して、情報を伝えてもらい、遠距離で能力を使ってもらうのだ。
そうすれば人外である私達は自由に人間界に出入りできるんです。
潜入系に向く能力の方、得意な方には持って来いのはず。
そこで私はhtmnさんにお願いしてみたんですよね。
rir-さんにもうお伝えできているんですかね…
ここでは、当たり前だけど向こうの様子がわからないし、
怪しまれると困るから、htmnさんやrir-さんとの通信はしないようにしている。
話せたら、隙を見てこちらに戻ってきた下さい、とは言っているんですけどね。
またまたぼんやーりと資料を見詰める。
rimr「mmさん作業お疲れ様です!!そろそろお昼ご飯にしましょうか?」
ぼーっとしている私に気を遣って、rimrが声を掛けてくれる。
時計を見てみるともう12時を少し過ぎている。
…考え事してただけですけど、もうこんな時間だったんですね。
心の中で一息ついて、顔を上げる。
「そうですね、もうお昼過ぎてますし、食べましょう。 」
そう言って rimr に用意を任せて、立ち上がった。
chkさんkcさんは、お昼頃に帰ってくるって言ってたので、そろそろ帰ってきそうですかね。
玄関の方へ言って、少し窓から顔を出すと───
?「キャッ……助、けてー…っ!!!」
その叫ぶ、聞き慣れた声が聞こえた。
この声は………!?
思わず驚いて、更に顔を出す。
あれは────!!
rimr「ちょ、ちょっとmmさん !? 」
rimrの言葉も気にしてる間もなく、私は飛び出していた。