テラーノベル
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数時間後。
❤「……ごめん」
❤「目黒、俺また寝ちゃってたな」
🖤「いえ、大丈夫ですよ」
🖤「ゆっくりしてってください」
❤「ありがとな……」
そう言いながら、だてさんはソファに座ったまま、
まだ完全には目が覚めていない様子で、ぼんやりと天井を見上げている。
けれどーー
どこかすっきりした表情にも見えた。
胸の奥が、少しだけ痛む。
🖤(ごめん……だてさん)
俺はそっと視線を逸らした。
──────────────
楽屋にて
🖤「だてさん、今日もうち来ませんか?」
❤「あぁ、ごめん。今日は先に飲みの約束があってさ」
🖤「……そっか。また誘いますね」
❤「ありがとう。ごめんな」
――これで、断られるのは三回目。
🖤(避けられてる……?)
🖤(それとも、もう気づかれてる?)
理由は分からない。
聞けるわけもない。
ただ不安だけが募っていく。
──────────────
目黒宅ーー
ある日。
ピンポーン。
🖤「……ん?誰だ……」
インターホンを確認し、息が止まる。
🖤「……だてさん?」
俺は慌ててドアを大きく開けた。
❤「ごめん。いきなり来て」
❤「会いたくなっちゃって…」
どこか、ぎこちない表情。
いつもの余裕が、ほんの少しだけない。
🖤「……どうぞ。上がってください」
俺は急いで、簡単な料理を用意する。
──────────────
🖤「今日もお疲れさまです」
❤「目黒もな」
他愛のない会話。
仕事の話、どうでもいい笑い話。
その時間が、妙に落ち着く。
気づけば、俺の方から口にしていた。
🖤「……お酒、飲みます?」
❤「……うん」
一瞬の間。
❤「今日は、ほどほどにしとこうかな」
そう言って、だてさんは優しく笑った。
その笑顔に、胸がちくっと痛む。
でも…
数時間後。
だてさんは、また俺の隣で、眠りについていた。
🖤(……だてさん)
呼びかけることもできず、
俺はそっと、その寝顔を見つめた。
つづく。
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