転がったエイジに見向きもせず、ルチオは大股でロメへと歩み寄った。
乱暴に体を引き寄せられて抱き締められる。
シャツはぐっしょりと汗で濡れ、心臓がドクドクと高鳴っているのが伝わってきた。
「……ルチオさん」
ロメはルチオにぐったりともたれかかると、ため息をついた。
「……!?」
不意に、ルチオの身体に緊張が走った。
両肩を掴まれて引きはがされ、ロメは当惑してルチオを見上げた。
思いがけず厳しい顔に、ほぐれかけた体がこわばる。
「な、何……」
「酒のにおいがする。――お前、飲んでるのか」
「あ、……」
ひゅっ、と喉が鳴った。
咄嗟に何も言えないでいるうちに、ルチオ*****
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