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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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つづきです!!














アメリカと日帝は文通を始めた。きっかけはアメリカが眷属?のような「デェペンディエンテス」(と言うらしい)を使って日帝の宿舎に手紙を届けにきたことであった。共同部屋なので一方に見つかるのではないかとヒヤヒヤしたが、時間を見計らってちゃんと届けにきたので、バレずには済んだ。日帝が届ける際は、時間を決めて恐竜が受け取りに来た。お互いに発覚を恐れたため、「A」と「J」というペンネームを決めて文通をした。アメリカがイギリスや、仕事先のニューヨーク(モデルもやっていると手紙に書いてあった)へ帰るときは流石に恐竜では無理があったので、アメリカが配達人を雇って文通した。お互いのことを知っていく内に、日帝は「救われている」と感じるようになっていた。


日帝(アメリカは…不思議な奴だ。本当に神の化身なのかもしれない…)


就寝前の終課を終え、眠りにつこうとすると、コンコン、と窓が鳴った。察した日帝は相方が寝ているのを確認し、カーテンを開けると驚くべき光景があった。


日帝「アメリカ!?」


日帝の驚いた顔にしたり顔をしながらアメリカはもう一度コンコンと窓を叩いた。慌てて開けると、アメリカはニヤリと笑っていた。


アメリカ「サプライズだ。昨日ここに着いたんだよ。」


日帝「全く…呆れた」


アメリカ「その割に顔は笑っているな?」


互いにくすくす笑うと、アメリカはこう言った。


アメリカ「森に行かないか、日帝」


日帝「…どうして?」


アメリカ「あの小屋で久し振りに話したくなったんだ…いいだろ」


せがんでくるアメリカに日帝は「仕方ないわね」と溜め息をついた。アメリカの言葉をどこかで聞いたことがある気がしたが、日帝は知らないふりをした。


アメリカの背に乗って森を駆け抜けるのは初めてだった。


日帝「早いな…慣れているのか?」


アメリカ「今まで色んな女を乗せてきたからな…w」


意味ありげに話すアメリカに日帝は成る程、と呟いた。


日帝「だからお前は速いんだな…」


アメリカ「ああ…っておい!」


日帝「何だ」


アメリカ「そっちかよ…!乗せるっていうのはな…」


日帝「背に乗せる意外に何かあるのか?」


修道女の世間知らずさにアメリカは軽くカルチャーショックを味わっていた。


アメリカ「”そっち”の意味と言っても分からないだろうからもういい」


日帝「?」


そう話しているうちに小屋に着いた。お互い、あの夜以来会っていなかったので実に数ヶ月振りの場所であった。


日帝「懐かしい…」


アメリカ「今回は毛布も持ってきたんだ。明日は安息日だろう?語り合おうぜ」


アメリカが毛布と掛け布団を1枚敷くと日帝は何か違和感を感じた。


日帝「アメリカ…それはだめだろう」


アメリカ「何が?」


日帝「いくらなんでも1枚はだめだ」


アメリカ「抱き合った仲じゃないか」


日帝「”そんな”風な仲じゃない!」


日帝が怒ったように叫んだ。


日帝「私は…私は…


アメリカ「俺は君の何だ?神か?弟か?」


日帝の発言を遮るようにアメリカが言った。


アメリカ「俺は確かに自分が”神”に等しいというニュアンスを込めて言ったが、神じゃない。言い直そう、神”なんか”じゃない」


日帝「やめろ!」


アメリカ「日帝、君は勘違いをしている」


アメリカが日帝の心を徐々に抉っていく。


アメリカ「神と俺を同一視し、救いを求めているのいないか?俺は、神じゃあない。アメリカだ」


日帝が「聞きたくない」と言わんばかりに小屋を出ようとすると、アメリカが日帝の腕を掴んで毛布に転がした。その隙にアメリカが乗っかり、身体を抑えつけた。


日帝「やめて!!」


アメリカ「分かれよ…無駄だってな」


森の奥深く、しかも夜となっては人は誰も通らないだろう。抵抗する日帝アメリカは耳元で囁いた。


「修道女なんてやめてこの俺に身を捧げればいい。神なんぞに捧げるな。」













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