次の日────
今日は何とか精神安定剤飲んでたから安心して学校に行けた。昨日も何とかフルーツポンチ食べれたし!
「何でこの世は生きてていいことがあるんだ!」
「昨日、屋上で俺と一緒に死のうとしてた人がよく言うよ」
「…………それとこれとは話が違う!」
きよの言葉に俺は反論した。………反論もしてないけど……
「師匠!」
「あ、神様っ!」
ゆきみがやってきた。因みに、師匠とはきよの事で、神様とはゆきみの事だ。ゆきみが師匠師匠言い過ぎてきよがみんなから師匠と言われるようになった。
「………じゃなくて!アオイ、何か先生が呼んでたよ」
「え、マジ?行ってくるわ」
「「行ってらー」」
俺は先生のところに向かうことにした。
「えっと、先生先生……」
「あ、アオイ!ちょっと時間いいか?」
「あ、はい、いいですよ」
この人は小林先生。数学の先生で、俺たちの担任の先生でもある。
「先生、どうしたんですか?」
「一つ聞きたいことがあってな」
すると、小林先生は俺のハンカチを取り出した。
「………え?」
「実はな、これが昨日、屋上に落ちててな、ドアが開いてると思って閉めたらこれを見つけたんだ」
「………」
「何か心当たりはないか?」
おかしい。あと、まずい。このままだと俺が屋上に行ったということがばれてしまう。どうすれば………
「……俺、屋上に行ってないですよー」
………は?
「他のみんなに聞いてみてください。多分ですけど、みんな屋上に行ってないって言いますよ」
「なるほどな」
何言ってんだ、俺
「あ、特にきよに聞いてみてください。一番昨日一緒にいたので」
「ありがとうな」
そして先生は消えた。
「………俺、屋上に行ったのに、何であんなこと……」
『これが本心じゃなくて?』
「!?誰だ!?」
急に声が聞こえた。男の子かな?俺よりはまだ声は高めだった。多分変声期にははいってんだろうね。あと、息が少しあらかった。
『ははっ!君本当面白いね!』
「ごめん、喧嘩売ってる?」
『僕に喧嘩売るくらいの気力はないよー』
本当かなぁ……
「それで、何?この直接脳から言葉を通じてるみたいな?」
『うん、直接脳から言葉を通じてるよ』
「まじか」
少し脳がズキンズキンしてて気持ち悪い。
「それで、何?」
『口調さっきより悪くなってる……まあいいや』
その声の人は一人言を言っていた。
『まあ、君に一つ選んでほしいことがある』
「…それは?」
『うーん、君って自殺志願者でしょー?一人で死ぬのか、それとも、友達と一緒に死ぬのか、まあ、友達の約束を破るか破らないかどっちかってこと』
「………は?」
俺にとっては難しい質問をして来た。確かに俺は自殺志願者だけど、友達と一緒に死ぬのはやだ。だけど、それだと友達の約束を破ることになる。
『これは自分で選んでね。だってこれは君だけの物語、ハッピーエンドにするかバッドエンドにするかを決めさせてるだけだよ!』
「…………どっちがバッドエンド?」
『予言者じゃないからわかんないなー』
本当にこいつムカつく。
「初めて君と話したけど、俺は君の事が嫌いだ」
『へー、度胸あるなー』
いちいち煩いんだよ。黙ってくれ。
『まあ、僕は君の意見に尊重するから、納得いかない結末になっても僕を恨まないでほしいな』
「まず思い出したくないんだろうね」
『どうかなー、まあ、ゆっくり考えるといいよ』
そして、その男の子の声は聞こえなくなった。
「何だったんだ、あれは……」
第5話、おわり!
いやぁ、モヤモヤする終わり方だね!(ならなんでそういう終わり方にした)
さて、アオイはどっちを選ぶんだろうねー!
………バッドエンド編とハッピーエンド編どっちも作ろっかなー?
因みに、この物語は次回で終わると思う!(は?)でも、ハッピーエンドとバッドエンドがあるから、2話分あると思っておけば大丈夫かな!
大体一日に2話更新するから…明日には終わるな☆(まじか…)