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我慢も限界に近づいてきたころ
(どうかされました?)
園舎のすみに身を隠すさゆりを見つけて声をかけてくる人がいた。
保育園の先輩保育士だ。
トイレに…
と言いたい気持ちをおさえて
(あ、なんでもないです…)
この期に及んで強がってしまい、トイレに行きたいと言い出せない。
(そろそろ体育館に入れるのでいそいでください)
そう言われて、小さな声で返事をし保育士を見送る。
(やばい、入社式始まっちゃう)
焦る気持ちとは裏腹に高まる尿意。
右手は強く五感を抑えたまま立ち上がる。
両脚を閉じ右手に力を入れ、我慢をしている。
少しでも気を抜けば漏らしてしまいそうだ。
(どうしよ…)
悩んでも答えが出る訳もなく尿意とたたかう。
(あ)
小さな声と同時に濡れていくショーツ
だめ!
必死に出始めたおしっこを止めようと力を入れる。
1度決壊を始めたダムはさゆりのショーツを超え脚を伝っていく。
チカラをいっぱいに入れて、おもらし、が止まった。
しかしまだお腹の中に残っているおしっこが股間を圧迫感する。
くねくねと身体を揺らし我慢する。