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「にしてもやばいわねー《ミモリンの一滴》
……..。」
白衣を着て眼鏡をかけたギンジローちゃんが
ミモリンの一滴を分析してそう言いました。
「そうなのか?」
ダーリンはパンケーキを焼きながらそう言いました。
「ええ、一滴垂らすだけでおねえちゃんを
一秒凍らせられるわ。」
ギンジローちゃんのおねえちゃんはカムイちゃん、ギンジローちゃんの世界で一番強い獣です。
「はえー、めちゃくちゃ危険じゃねぇか。」
ダーリンはパンケーキにイチゴやバナナを
トッピングし、チョコソースをかけながら
言いました。
「こんなところでおねえちゃん用のわからせ
アイテムがゲットできるなんてラッキーだわ
ぐへへへへへ。」
ギンジローちゃんは涎を垂らしながらそう言いました。
「ところで米津町にはいつ着くんだ。」
ダーリンはギンジローちゃんに
《脱法じゃないパンケーキ》を 渡しました。
脱法じゃないパンケーキは脱法パンケーキと
違い中毒性はありません。
普通のめちゃくちゃうまいパンケーキです。
「ありがとダーリンさん。米津町にはあと
5分くらいで着くわよ。」
そう言ってギンジローちゃんはパンケーキを
一口パクッと食べ、んーーー!!!!!と言って
ほっぺに手を添え足をバタバタしました。
その時でした。
小さなツインテールの右目にオオカミに抉られたような傷のある、小さな女の子が二人の
元へと現れました。
女の子は手に防犯ブザーのような物を持って
おりました。
ギンジローちゃんは思わず立ち上がり
彼女を警戒しました。
その女の子がまるでカムイちゃんのような
とてつもない殺気を放っていたからです。
「マカロニちゃん!!悪いオオカミさん達が
やってきたポムー!!今すぐ魔法少女マカロニに変身だー!!!」
マカロニにと呼ばれる少女の持つ防犯ブザー
からとても可愛らしい声がしました。
マカロニちゃんは殺気を放ちながら
ピンクの光に包まれて、魔法少女マカロニ
へと変身しました。
「オオカミさん、けさなきゃ。私がママ達をまもらなきゃ。」
マカロニちゃんはとてつもない殺気を放ちました。
とてつもない殺気です。殺気で船内が軋むほどの途方もない殺気に、ギンジローちゃんは
《フィクションをわからせる能力》が使えなくなりました。
「やだ……やだやだやだ助けてロボ、レイニー、おねぇちゃん ……!!!!!!」
ガタガタガタガタ、とギンジローちゃんは
ガチガチ歯を鳴らし、小便をもらし、
泣きながら恐怖で震え上がりました。
わからせ団のボスのギンジローちゃんも、
どうやら死ぬのは怖いようです。
ふと、マカロニちゃんのおなかがなりました。
「ハラへってんのか?パンケーキならあるぜ。」
マカロニちゃんの能力《ワールドイズマイン》で体の右半分がオオカミさんになった
ダーリンが言いました。
マカロニちゃんはじっとダーリンさんを
見つめて言いました。
「知らない人におやつ貰っちゃダメって
ママとパパが言ってた。」
そう言って、マカロニちゃんは防犯ブザーを
なんかやばそうな禍々しいステッキに変えました。
「知ってるか嬢ちゃん?パンケーキってのは
食べちゃダメな時に食べるのが一番うまいんだぜ?」
そう言ってダーリンさんはニヤリと笑いました。
マカロニちゃんはおなかがすいていました。
「…..一口だけ食べる。何か不審な真似を
したら ころす。」
そう言って、マカロニちゃんダーリンの作った《脱法じゃないパンケーキ》をぱくっと
食べました。脱法じゃないパンケーキは
脱法パンケーキと違い小さな女の子が食べても安心です。
マカロニちゃんめちゃくちゃ驚いてます。
「おいしい…..。」
ダーリンさんはニカッと笑いました。
「おかわりもあるぜ。」
マカロニちゃんはうーんと考えました。
マカロニちゃんはダーリンとギンジローちゃんにビームを放ちました。
魔法少女マカロニちゃんの攻撃は避けることも防御することもできません。
魔法少女マカロニちゃんに危害を加えた者は問答無用で消滅し、死にます。
これはこの世界のルールです。
故に彼女の能力の名は《ワールドイズマイン》 なのです。
二人はお人形さんにされてしまいました。
「これなら逃げられない。いつでもころせる。」
マカロニちゃんはそう言ってパクパクパンケーキを食べました。
かくしてお人形さんになったギンジローちゃんとダーリンはマカロニちゃんに事情を説明し、《ミルククラウン•オン•ソーネチカ》を持つ 曽根近ちゃんと呼ばれる女の子の元へと連れて行ってもらうことになるのでした。
ダーリン達は果たして無事に帰れるのでしょうか?
ハッピーエンドになるといいですね。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)