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「わーマカロニちゃん久しぶりー、
今日は人形さんと一緒なんだねー。」
マカロニちゃんの友達、姉ヶ崎はそう言って
マカロニちゃんに手を振って挨拶しました。
「おねえちゃん、あのね。この子はダーリンさん。こっちのシロクマの子はカムイちゃん。《ミルククラウン•オン•ソーネチカ》を
探しにやってきたんだって。曽根近ちゃん
のとこまで連れて行ってあげるの。」
たどたどしくマカロニちゃんはそう言いました。
「分かった。曽根近ちゃんに連絡するねー。
ダーリンさん、カムイちゃん。はじめましてー。私は姉ヶ崎茜色だよー。よろしくねー。」
そう言って姉ヶ崎茜色はまばゆいほどの
おねえちゃんスマイルを披露して見せました。
「はじめまして、私はギンジローです。
おねえさん、めずらしいわね。命が二つある。」
殺気から解放され、《フィクションをわからせる能力》が使えるようになったギンジローちゃんは姉ヶ崎をそうやって分析しました。
「うん、私の人生は二人分だから。」
姉ヶ崎はさらっとそう言いました。
しばらく米津町の公園で待ってると曽根近ちゃんがやってきました。
「わー可愛い人形さんだねー。私は曽根近です。よろしくねー。」
曽根近ちゃんと言う美少女はダーリン達に
挨拶をしました。
ダーリン達は曽根近ちゃんに事情を説明しました。
「……というわけでルナティックパンケーキを作るために,《ミルククラウン•オン•ソーネチカ》という食材が必要なんだ。どこにあるか教えてくれないか?」
人形になったダーリンさんはそう言いました。
曽根近ちゃんは言いました。
「あぁ、それ食材じゃなくて私の能力です。
マカロニちゃん、この人形さん達に牛乳飲ませても大丈夫?」
マカロニちゃんはこくりと頷きました。
「悪いな、俺はパンケーキしか食べれないし
飲めないんだ。だからギンジローちゃんが
味見をしてくれ。」
「分かったわダーリンさん。」
ギンジローちゃんがこくりと頷きました。
「ちょっとコンビニで牛乳買ってきまーす。
……..買ってきましたー。」
「早ッ!!?」
ギンジローちゃん、爆速で牛乳を買ってきた
曽根近ちゃんに思わず突っ込みました。
「まずはこっちが普通の牛乳でーす。
どうぞーーー。」
そう言って曽根近ちゃんはギンジローちゃんに 牛乳を飲ませました。
「…..まぁ、普通の美味しい牛乳ね。」
ギンジローちゃんはそう分析しました。
「そしたらこの牛乳にー。《ミルククラウン•オン•ソーネチカ》。」
そう言って曽根近ちゃんは手でハートを作り
牛乳に《ミルククラウン•オン•ソーネチカ》
をかけました。
ギンジローちゃんは牛乳を飲み、あまりのおいしさに人形から JKベアーの姿に戻りました。
ギンジローちゃんの服が弾け飛びました。
ギンジローちゃんは仰け反りながら
叫びました。
「うっっまあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
あまりの美味しさにビクンビクンとする
ギンジローちゃん。
「よろこんでもらえてよかったぁ。」
曽根近ちゃんもこれにはにっこりです。
《フィクションをわからせる能力》で急いで
服を元に戻すギンジローちゃん。
「教えてくれ!!!どうやったらその技が使えるんだ!!!????」
ダーリンさんは人形のままじたばたして叫びます。
「ふっふーん、特別に教えてあげますね。」
すっかりご機嫌の曽根近ちゃんはダーリン達に《ミルククラウン•オン•ソーネチカ》の
秘密を教えてくれました。
「実はこの能力、女子高生でいる内しか
使えないんですよ。」
曽根近ちゃんはそう言って笑いました。
「…..なるほど、つまり持ち前の料理の才能に加えて、期間限定の条件をつけることで
世界をわからせ、牛乳の持つポテンシャルを最大限引き出す能力ってことか。」
ダーリンさんはパンケーキに関することなら
爆速で理解できるので曽根近ちゃんの言いたいことをしっかり理解しました。
そしてめちゃくちゃ絶望しました。
「そうだったのかぁ!!!クソォ!!!なんで俺は
女子高生じゃないんだぁ!!!!」
ダーリンさん、思わず人形のまま頭を抱えました。
「…..私も料理はからきしだからなぁ
…..。」
そう言ってギンジローちゃんはしょんぼりベアーになりました。
曽根近ちゃんはダーリンに言いました。
「ダーリンさん、料理に一番大切なものは
能力や材料じゃありません。料理に一番大切なものは、大切な人を思って作る真心です。
それがあれば、ぶっちゃけ能力なんておまけです。」
自らの胸に手を当てながら曽根近ちゃんは
にっこり笑いました。
「そうか…..俺は大事なことを忘れていた!!!ありがとう曽根近ちゃん!!!あと 姉ヶ崎さんにマカロニちゃん!!!俺は帰って
ルナティックパンケーキを作る!!!」
そう言ってダーリンは自力で人形から元の
姿に戻りました。
「おぉぉ…!!インテリヤクザ風イケメン!!
ちょっと写真撮っちゃお。」
イケメン好きの曽根近ちゃんはスマホでパシャパシャ写真を撮りました。
それから彼らはしばらく異世界交流をしました。
「ありがとねー!!みんなー!!!すごく楽しかったわー!!!」
すっかり米津町の皆と仲良くなったギンジローちゃんはそう言って姉ヶ崎達に手を振りました。
「ルナティックパンケーキ作りがんばって
くださーい。」
曽根近ちゃんはダーリン達に言いました。
「また遊びに来てねー。」
姉ヶ崎はそう言って手を振りました。
「…..またね。」
姉ヶ崎さんの後ろに隠れてマカロニちゃんが
恥ずかしそうに手を振りました。
「ふぅーー楽しかったぁ米津町!!」
殺されかけたことなどすっかり忘れている
ギンジローちゃんはそう言って笑いました。
「待ってろカムイちゃん。最高のルナティックパンケーキを作ってやっからな。」
船内でお気に入りの包丁を丁寧に研ぎながら
ダーリンが言いました。
次回は皆さんお待ちかね、ダーリンの
脱法クッキングのお時間です。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)