コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
明日の学校
また会えるといいな。
廊下で先輩と出会った。
いつも手を振ると振り返してくれた
先輩はとてもモテていて
後輩からも同級生からも人が集まる。
そんな私は先輩に嫉妬する
「𓏸𓏸しか眼中に無いから安心して!」
と言ってくれているけど
そういうことじゃないんだよね…
今日も
心穏先輩ー!!! と
私の友達の女の子が先輩に駆け寄る。
なにか楽しそうに話している
先輩もとても楽しそうだ。
…
先輩はこっちをちらっと見た
でも私はその目線を逸らして教室に入った。
放課後の部活
きつい練習を終えてみんな一斉に帰る。
私は1人の女友達と帰っている。
後ろに先輩たちは帰っていた
会話に聞き耳を立てていた。
「心穏って好きな人いるん??」
少しドキッとした
「いるかもね」
え言っちゃうのかな。
「ええー?!!初耳なんだが!
いつからいつから??」
「言うわけ笑」
「じゃあどんな人ー?」
私をどう見てるんだろ。
「控えめに言うと完璧。かな」
「おい分かりにくいぞー」
やばい。
絶対顔赤い。
どうしよう。
隣にいる友達が話しかけてくる。
「え心穏先輩好きな人いるの」
「…」
「聞いてる?!」
「あ!ごめん考え事してた」
「好きな人いるらしいね」
「だ だねー。意外だね」
「それなー??」
多分顔赤いんだろな。
体が熱い
いやもしかしたら推しの話とか?
有り得るかもしれない。
そうかも そうでしょ。
帰宅
DM
「今日の話って誰のことですか?」
気になってしょうがなかった。
「なんの話?」
「帰りの時のやつ」
「え聞いてた??」
「はい、」
「まああんたしかおらんよね」
はあ……
もう沼すぎてしんどい。
何だこの生き物は
「ええありがとう泣」
「てか今日不機嫌やった?」
「え??いつ??」
「階段で目あって
いつもなら手振ってくれるのに」
ああ。あのことか
嫉妬、なんて言ったら引くよね
「友達に呼ばれたんよね」
「ああなるほどねーびっくりした」
「ごめんね心配かけて」
「大丈夫よー」
そうして1日が過ぎていく。
先輩の周りにいる後輩は多く
私に会いに教室に来てくれる時も
ほかの後輩に囲まれ
私と話すことは2回に1回程しかない
そのぐらい先輩はモテているのだ。
私だって、先輩を嫉妬させたい
私のこの気持ちを先輩にも知って欲しい
そう思った。
私は先輩を嫉妬させようと思った
私には仲のいい男友達がいる
申し訳ないけど利用させてもらおう
次の日の学校。
先輩は私の教室に来た。
窓から覗いている。
いつものように1年たちが
心穏先輩の所へ駆け寄った
「せんぱーい!!!」
私はそれを横目で見ながら席を立つ。
私の男友達の席に
数学のワークとノートを持っていく。
「ねえ、 ━ ━?ちょっといい?」
「え、どうしたの」
「数学、得意だったよね」
「あうん。」
「教えて欲しいなって」
「いいけど、」
先輩がこっちを見ている
先輩に駆け寄っている私の友達と
先輩の会話に聞き耳を立てた。
「いっつも来てくれますよねー!」
「そうだね笑 ねえ、」
「はい!!」
「𓏸𓏸といる男子ってどうゆう関係?」
「ええー先輩気になるんですかあ?」
「うん」
「まあ友達だと思いますよ!
一時期あの二人噂たってましたけど笑」
「ふーん。」
上手くいってるみたいだ。
今日だけは私の友達よくやった。
いつもは邪魔者だけど
「ねえ聞いてる?𓏸𓏸」
「あ!ごめん」
「わかった?ここ」
「うん!わかったよありがとう」
「他はいい?」
「うんありがと」
「じゃあ俺委員会あるから」
「はーい」
と ━ ━は私より先に席をたち、
委員会があるからとどこかに行った
自分の席に戻ろうとすると、
「ねえ!𓏸𓏸」
さっき先輩に駆け寄っていた友達が
私に話しかけてきた。
心穏先輩は帰ったみたいだ。
「 ━ ━くんとどうゆう関係?」
「どうゆうって、友達だけど」
「なんか心穏先輩に聞いといてって言われたんだけど…好きなの?」
「えっ…」
心穏先輩…私に嫉妬したのかな
「え!𓏸𓏸顔赤いよ絶対好きじゃん!!」
違う…そうじゃない…そっちじゃない。
「報告しとくね笑ありがとう!」
「違うって!!」
「わかってるって
心穏先輩以外には言わないから!」
違う…そうじゃない。
けど、嫉妬させれるなら。それでも。
でも友達に勘違いされるのはめんどくさい
「だから違うって!」
「わかってるってー」
言えば言うほどダメな気もしてきた。
もうこれ以上言うのもやめておこう。
放課後 部活終わり
「はあ…つかれた」
1人の友達と帰る。
いつもの通学路。
後ろには先輩たちがいる。
「ばいばーい」
友達と別れ私は1人になる。
後ろから声が聞こえる。先輩たちだろう
でも私は前を向いて帰る。
本当は見たいけど、
心穏先輩の姿を最後に見たいけど、
「え心穏今日そっちなの」
「ちょっと用事」
「ええじゃあまたね」
「またね」
後ろから足音が近づいてくる気がする
フッと後ろをむくと
「わあ!!」
先輩が後ろに抱きついてきた
「えっ!?!」
とびっくりして声を上げてしまった。
「こっち来ちゃった笑」
ああ。もう。可愛いからやめて欲しい。
「ねえ𓏸𓏸」
「はい」
「ほかに 好きな人 できたの?」
「え???」
あ 今日のことか。と察してしまった
「穂乃果から聞いたんだけど 𓏸𓏸が今日話してた男の子のこと 好きだって。」
私の知らないところでほかの後輩と
話していたという所に突っかかったが、
先輩はほんとうに嫉妬していた。
「そんなことないですよ…!
ただのそいつの妄想です!!」
「ほんと?でもこの目で見たんだけど」
「あれは…教えて貰ってただけで!」
「じゃあ今度から私が教えるから」
「え?」
「え嫌だ?」
「いや…そっちの方がいいです。」
また顔赤い。
先輩私のことどんだけ殺すの。
「というかなんでそんな突っかかるんですか?」
「ん?」
「男子と話しただけですよ!」
「だって…嫌じゃん」
「なにがですか?」
「𓏸𓏸が取られちゃうじゃん」
え、そんな簡単に言える?
そんなこと言える?
何この人イケメンなの?
私は先輩に抱きついた。
「えっ?!ちょどした」
「大好きです。」
顔を見あげた。
先輩は尋常じゃないぐらい
顔が赤かった。
何だこの人間。
ほんと。
前世何したらこんな可愛くなるんだ。
「ずるいってそれは…」
「先輩?」
「𓏸𓏸明日一緒に学校行こ」
「え?でも友達がしつこいって」
「もうそんなのどうでもいいわ笑 」
先輩可愛すぎる。
もうこれ以上好きにさせないで
「あと…」
「どうしました?」
「あの男子結局どんな関係なの」
「友達です。」
「ほんと?」
「はい。あいつ好きな子いるんで」
「誰か知ってんの?」
「しらないけど…」
「じゃあ𓏸𓏸の可能性もあるじゃん。」
「ないですよ!」
「𓏸𓏸可愛いし 優しいからあるって」
「ないですって!そんな関係でもないし」
「まあいいや。別に私のもんだし」
先輩は元気にそう言った。
沼でしかないこの人は。
どこまで私を沼らせるんだろう
「先輩どうやって帰るんですか?」
先輩はこっちの道では無いはず、
「ああたしかに これ聞くことしか考えてなかったからな まあ頑張って帰るわ じゃあね!」
「わかった!またね!」
「家…来ますか?」という言葉は
私の喉の前で詰まってしまった。