テラーノベル
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⚠️・フライギ
・続き
戦争賛美、政治的意図なし
「食べ終わったら食器持ってきてね」
結局、あれからほとんど会話がないまま食べ進め、彼は私よりも先に完食してしまいました。
彼のお皿が次々とシンクに運ばれ、私の空いたお皿も持っていかれる。
その光景が、なんだか寂しくて
………いえ、
なんだか急かされているように感じて頭にきつつも、しかたなく食べる手を早めます。
「お粗末さまでした〜」
そう言ってせかせかとお皿を持っていくフランス。
そんなに急いで彼は何を……
ナニを……ッッ!?
や、やだなぁ私ったら、またこんな事ばかり…///
………。
慎重に…ならなくては
「あの時みたいにされたら……私…」
「イギリスー」
「はいッ?」
「シャワー、先浴びておいで。
終電もうないし、泊まっていくでしょ?」
「……分かりました」
シャワーを…先に……これは
準備しておいた方が、良いのでしょうか
いや、いやいやいや!
一度私、拒絶されたじゃないですか!
だからもう、彼が私を甘く抱いてくれることなんか……ないのに…
分かって…いるのに
もしかしたら。って、期待してしまうから。
「ちゃんと、終わりにしないと。」
「イギリスー?」
「ひッ」
「え?あぁごめんごめん、まだここに居たんだね。」
………どうして彼は今ここに、来てしまうのでしょう。
ようやくこの気持ちを整理しなければと思ったところに。
…嗚呼そうでしたね。コイツはいっつもタイミングが悪いヒトでした。
呆れてしまうほどに。
「ねぇイギリス、あがったら一緒に映画を観ない?」
「こんな時間からですか…?」
「うん。明日は休日だし、夜更かししたいと思ってね。」
「…いいですよ」
彼の急な誘いにはもう慣れたものですが、いつも二つ返事で返してしまう私は、いかがなものでしょうか。
彼のことになると、すっかりお熱になってしまう所。これももう、直さなければいけませんね。
私は彼の言葉で少し落ち着きを取り戻し、急ぎ足でシャワーを済ませた。
フランスもバスルームから出てきて、今はどの映画を観るのか、決めている所だ。
「君が決めて、待っていていてくれても良かったのに。」そう言われたが、勝手に決めたら文句を言われる事くらい、覚えている。
…嗚呼、昔もこうやって、並んで映画を観ていたな。
映画館にも行って、お気に入りの映画は
何度も観て。
そのあと決まって、近くのカフェでケーキを食べて。
………駄目ですね、私って。
忘れないといけない。そう思えば思うほど、昔の記憶が掘り返されてしまう。
「イギリス、これはどう?この映画、好きだったよね。」
「…なんてタイムリーな」
「ん?」
結局私達は、あの思い出の映画を、観ることになりました。
この映画は確かに面白いし、何度も見る価値はあります。
けれど今の私にとっては、傷口に塩を塗っているような気分で。
映画に集中する事が、なかなか出来ずにいた。
…あれほど好きだったのに。
私は終始ぼんやりとしながら、画面を見つめ続ける。
「ねぇ、イギリス」
突然、声をかけられた。
いつもは映画が終わるまで静かにしているから、より驚いてしまう。
今日の彼はやはり、どこかおかしかった。
「話したい事があるんだ。」
「…なんですか?」
私は律儀に彼の方を向いてやる。
すると彼は、体まで向き直して
「大事な話なんだ。聞いてくれるかい?」
柔らかい笑顔で、そう言った。
「……はい」
私はまた、駄目だった。
きっと彼は、私との関係に、キッパリと終わりをつけようとしている。
自然消滅となったこの関係を、綺麗に終わらせようとしている。
それなのに。
それなのに私は、また、また。
…彼の笑顔の、虜になってしまった。
「あのね、イギリス、僕達さ………って」
「泣いてるの…?」
「私が泣くわけっ、ないでしょ!!」
視界がぐにゃりと歪み、彼の顔が、水中に沈む。
声も、手も震え、もう何の気力も無くなった。
言うなら早く…
早くこの時間を、終わらせてくださいよ。
「早く、言ってっ」
「君が泣き止むまでは、言いたくない。
ちゃんと聞いて欲しいから。」
そう言いながらこちらに近づき、そっと体を抱き寄せられる。
嗚呼もう…貴方はいつもそうですね。
呆れたくなるほど、タイミングが悪い。
これ以上好きになってしまったら、どうしてくれるのですか?
「…そろそろ話してはくれませんか。」
私が泣くのを止めても、彼はなかなか話してくれませんでした。
そして、離してもくれなかった。
こんな生き地獄、さっさと終わらせてくれ。
何度そう思ったことか。
気づけば映画も終盤に差し掛かっていて、私はもう、待つ事が出来なかった。
「…そうだね。うん。やっぱり僕の気持ちは変わらない。」
「お友達になろう?イギリス。
僕は君のことが、大好きだから。」
「………は?」
#フライギ
海
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#フランス
とが
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#Country Humans
星星星
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コメント
3件
二人にどんな過去があったんですか……?それと、今回も最高でしたありがとうございます!!!
お友達になろうで変な声出て、君のことが大好きだからで悲鳴あげました。いつもありがとうございます!!!!
第3話、読んだわ…! イギリスの心情描写がめちゃくちゃリアルで、特に「泣いてるの?」からの流れでグッときた。好きすぎて辛い、でも期待しちゃう、その揺れ動きが痛いくらい伝わってくる。フランスの「お友達になろう」は予想外すぎて声出たわ…! 続きが気になって仕方ない🔥