軍パロに挑戦。
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??side
俺は人を救いたい、少しでも多くの人を出来るなら幸せにしたい。
だから俺はこの国を作った。
このお話はワイテ国が出来るまでのお話である。
俺は王族でもなんでもない下民だった、その他の幹部は王族なんだが……。
下民だからこそこの国を変えたくて仕方なかった、両親は国の税が払えなくなったと王族に連れてかれ命で税を払った。
しばらくすれば弟は誘拐され未だ行方知れず。
俺は酷く絶望した、当たり前だ、両親を無くし唯一の弟は蒸発した。
_________そして王族を酷く恨んだ。
王族を恨んだ復讐心は燃え尽きることを知らず、遂には王族を手にかけようと計画を立てた。
この計画が失敗してもいい、待ち受けるのはどの道“死”だ。
もう俺は何も感情が磨り減って感じなくなってしまっていた、正常に物事なんて判断出来るわけなく、ナイフ1本だけを持って城の裏にあるダクトからよじ登り、王様が居座る玉座の間へ進んだ。
愛した人間を返して欲しい、その一心だった。
俺は深くフードを被り、玉座の間に降りた。
King「誰だ。」
王は玉座の上で腰を深くまで下ろし、逃げるつもりは無いようだ、きっとこんな15の若造に何も出来ないと思っているのだろう、それでいい、俺は何も出来ないなら出来ないなりに最後まで抵抗してやる。
Nk「最果ての村のNakamuだ。」
King「ほう?、そんなおぞましい村の者が何故王都へ?」
Nk「お前を殺しに来た。」
王はケラケラ笑う、その喉を今すぐ掻っ切ってやりたい。
King「私を殺す?、いいことを教えてあげよう、最果ての村の少年。」
Nk「何。」
King「ここは王が住む城、下民が軽々しくこの地は踏んではいけないんだよ?」
王が手を叩けば、無数の護衛が俺を囲む。
ここまでは想定内、なら、最後の抵抗として
Nk「……とっととくたばればーか。ッ……」
俺はナイフを投げた、それと同時に背中を撃たれた。
どうやら豪運の持ち主だったようだ、当たり所が良くて、激痛で済んでいる。
意識が落ちる寸前。
??「後始末は僕がしますよ。」
同じくらいの歳の青年が俺を担いで何処かへ持って行った。
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侵入者だって、王様相手に死ぬと分かってよく来るな、どうせ大人かこの国変えたいとかほざいて来たんだろうな、なんて思っていれば姿を見れば僕と同い歳位の人が立っていた、性別はどっちか分からない、声は中性的で、身体付きは男性よりだけど……。
そんなことを考えていれば、王様に向かってナイフを投げ、ドスの聞いて声で。
Nk「……とっととくたばればーか。ッ……」
そうしたら背中に鉛玉を撃たれていた、
王様に投げたナイフは玉座の王様の顔の横に刺さっていた。
僕は咄嗟にこういっていた。
??「後始末は僕がしますよ。」
勿論殺す気なんて無い、彼を担いで玉座の間を出ようとした時。
King「Broooock、幾らお前が王族と言ってもそいつの命を助けるような馬鹿するんじゃないぞ。」
Br「分かってますよ、王様。」
玉座の間を後にした。
そのまま地下牢へ連れて行き、少年の足に鎖を付けた、そして僕はある医療関係者に内線をかけた。
??「はいはい」
Br「きんとき、患者が地下牢にいるから来て。」
Kn「珍しいね、侵入者を助けようとするなんて。」
Br「この人助けたら面白そうだから。」
Kn「へぇ?…分かったすぐ行くね。」
そう言って内線を切れば、青色の彼が来るのを待った。
にしてもこの顔…どこかで見たような気がする、誰かに似てると言うか…、思い出せないからそこまで大切な人じゃ無かったんだろうけど、気になっちゃうよねぇ…、なんでこんな軽装で城へ入ったのかとか気になっちゃうし、口振り的には相当恨みあるっぽいけど、心理学はきんときも僕も専門外だからわかんないんだよな…。
そんなことを考えていれば
Kn「…お待たせ、」
Br「あ、この人この人」
Kn「うぇ…酷い撃たれ方…よく死ななかったよ。」
きんときは丁寧に銃弾を取り、傷口を縫えば包帯を巻いて完璧な手当をした、
Kn「まだ幼いね、俺らと同い歳くらいに見えるけど…。」
Br「最果ての村出身だってさ、」
Kn「最果てってあの最果ての村?」
Br「その最果ての村。」
Kn「ふーん。」
最果ての村、治安が悪く、学もない人間が住まう村、スラムだ、王族は特に最果ての村の住人を嫌う、その理由は国の品性を落とすと理由で嫌っていることが多い、それは僕やきんときも例外では無い。
僕やきんときもそう教わってきたから。
Kn side
ぶるーくは何を面白がっているのか理解出来なかった、普段下民に見向きもしない彼が、ここまでする理由も到底分からない。
けれど、
この人は苦労している人生を送っているのだろう、苦労して、不幸せで、命を粗末に出来てしまう環境で育ったからこそこんな王都に、ましてや城へ侵入した、こんな軽装で城に侵入なんてよっぽどの馬鹿か自殺祈願者だ。
俺ら王族には到底理解も出来ないほどの冷たくて、命を投げ出してしまいそうになるくらいな人生を送っているのだろう。
王族はこう教わる“我らの幸せは国民の幸せ”絶対そんなことはないけれどそれを鵜呑みにしてのうのうと生きている俺らは罪人だ、それに気付くことの出来ていない王族がほとんどだろう。
Br「この人ならこの国を変えれるかもしれない」
そんなことを急に言うのでびっくりした。
Kn「ぶるーくお前正気?」
無理だ、言い方が悪いが王族より遥かに命の価値がない下民にこの国を変えれる訳がない。
この国では生まれこそが命の価値を決める。
命が重いとされているのは、王族、聖職者、貴族、その遥か下に庶民、下民、の順だ、勿論下剋上なんて無理、王族と下民には天と地の差がある。
下民の命なんて王族からしたら砂漠の砂の様に軽い、なんせ王族の気まぐれで命を奪えるほどなのだ、
この少年も数日の内に死ぬのだろう。
そんなものだ、
Br「もう下民なんかに希望抱きたくない?」
Kn「……。」
Br「こんな鳥籠から解放してくれるかもしれないよ?」
Kn「…その希望で今までどれほどの庶民と下民の命が零れた?」
Br「でも…」
Kn「期待しない方がいい、きっとこの人も死ぬんだ。」
本当は解放して欲しい、これ程の雁字搦めされている世界からまだ見た事のない世界へ行きたい。
??「何してんの?」
Br&Kn「「?!?!」」
急に外から声をかけられたからびっくりした、後ろを振り返ればなんの為に地下牢にいるのか分からないきりやんがいた。
Kr「そんな驚かなくていいじゃん?、誰?それ?」
地下牢にいるってことは罪人だよね、と彼も牢屋に入ってきて話に入ってきた、このフッ軽野郎が。
Kn「なんできりやんがここにいんだよ。」
Kr「何って罪人の更生させる為のお手伝いしに来たんだよ」
彼は聖職者の王族なのだ、王族の中できりやんの家系しかいない聖職者でありながら王族、非常に珍しい家系。
Kr side
今日も今日とて罪人に聖書の教えを説いていれば、侵入者云々の話が耳に入ってきた、全くまた哀れな罪人が増えた、今日の仕事を終わらせれば侵入者を探しに地下牢を歩いた、そしたらきんときとぶるーくの話し声が聞こえたから声をかけた。
Kr「何してんの?」
声をかければ余りにもびっくりしてたからその罪人は唯の罪人ではなく、罪の重い罪人なのだろう、なんで罪人のところに居座っているのかは謎だが…。
Br「なんだ…きりやんか…びっくりした…」
Kr「俺で悪かったな、んで、何を隠してるんだ?」
俺は鎖で繋がれているやつを指さした
Kn「隠しねぇよむしろ今フルオープンだろが。」
それもそうだが普段下民を下に見ているヤツらが見るからに下民の奴を囲んでいるという不思議な構図に首を傾げた、
Kr「そいつ噂の侵入者?」
黙っているということは図星だろう、つまりこの侵入者は既に死んでいなければいけないはずなんだけど…?
Br「やんさん?!」
俺はいつも腰にしまってあるサーベルを出して彼の首元へ持っていった。
Kr「え?、此奴死んでなきゃ駄目じゃね?」
え、王様から殺すな命令出てた?と言えば彼は下を向いた。
Kr「ぶるーくにしては珍しいね、」
何時もは人を殺すのはお手の物な彼が、幾ら同じ血を分け合った同じ王族でも迷わず刃を振るう彼が、刃を振りかぶらず踏みとどまっているのが驚きだ、ましてやサーベルを下ろせと言われている、侵入者に対して敵意が無い、国への裏切り行為だ。
Kr「此奴に国を裏切る程の価値があるの?、唯の下民なのに?、しかも最果ての村出身なんでしょ?」
守る価値ないよ?、と言えば少し悲しそうな顔をした。
Kr「殺せないなら俺が殺すよ。」
と、止める隙も与えず罪人に刃を振りかぶった。
グサ、とあまり聞き慣れてはいないが肉に刃が刺さる音がした、
Kr「?!」
Kn「……。」
Br「きんとき?!」
先程からずっと黙っているきんときが腕が血だらけになっていた。
そう、俺はきんときを切りつけたのだ。
??「ぇ……?」
俺がまだ聞いた事のない声の持ち主がきんときの後ろで喋った。
Nk side
目を覚ませば天国でも地獄でもない現実、どうやら本当に生き残ってしまったらしい。
けれど目の前で起こっている現実は地獄そのもの。
思わず声を出してしまった。
Nk「ぇ……?」
俺の前で腕が血だらけの人、その前に顔面蒼白の人、その横に目を見開いて冷や汗が出てる人。
どういう状況…?
??「お前は仲間の意向一つも国の為に消してしまうやつなのか。」
目の前にいる腕が血だらけの人が言う。
??「きんとき…」
目の前の人はきんときと言うらしい。
Kn「俺はそんなの間違ってると思う。」
??「…ごめん。」
そういえば眼鏡の彼はこの牢屋から走り去って行った。
Nk「あ、あの!」
Kn「ごめんね、最悪の目覚めでしょ。」
??「きんときっ!早く手当しないと!!」
Kn「ぶるーくは落ち着け、」
Br「だって!!だって!!!」
Nk「素人で良ければ、僕が手当しますよ…?」
Kn「あ〜…手伝ってもらおうかな。」
取り敢えず止血しなきゃ、と思えば元々長袖だったお気に入りのパンダパーカーの袖を両方引きちぎり、半袖くらいの長さにしそれを包帯代わりにした、
Br「……ごめん、きんとき」
Kn「いいよ、俺は別にぶるーくの意思を尊重したかっただけだから。」
…てか待ってこの人たち王族じゃない?!、俺が軽々しく触っていい相手じゃない…え?俺殺される…?
Nk「あ、あの…なんで僕死んでないんですか…?」
Kn「ぶるーくが助けたいって言ったから。」
Nk「だって、最果ての村出身の下民が王の前に現れたんですよ?、殺さなきゃ貴方達が裏切り者になりますよ?」
Br「それ自分で言ってて悲しくならないの?」
悲しいけれどそれが現実なので仕方が無い。
Nk「……下民は下民らしく大人しく死ねば良いんです、きっと王族はそう思うはずです。」
俺を殺そうとしたあの人が王族の中での正しい反応、あの人かなり取り乱してたけど大丈夫なのかな…。
コメント
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軍パロ!!ありがとうございます、 最高でございます…泣 続きも究極に楽しみにしてます…!!💖
新連載だし軍パロだし続き気になりすぎます!!!応援してます!!