前回の続き
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Kr side
切り付けた、切り付けてしまった、仲間をきんときを。
嘘だ、嘘だ嘘だ。
神よ、どうすればいい、なんて罪深い人間なのでしょうか。
仲間を、きんときを切り付けてしまいました。
俺はすぐさま教会へ走った、祈りを捧げるしかない、きんときの言葉が心に深く刺さって抜けない。
Kn「お前は仲間の意向一つも国の為に消してしまうやつなのか。」
嗚呼、そうだ、俺は神よりも偉いとされてる王様の為ならなんだって壊してしまう奴だ、それはお前らも同じはずだろ?、王族という神よりも偉い存在の血を分け与えられた、産まれながら高貴な存在なのに、何故下民を守る。
???「無様な格好してどうしたんだよ。」
Kr「……スマイル。」
Sm「神父様がそんな格好他人に見られてどうするんだよ。」
無駄に顔が整っている彼、頭も良く、努力家な人。
そんな彼が教会になんの用だ?
Kr「無神論者のお前が教会に何の用だ。」
Sm「無神論者が教会に来たらダメな憲法でもあんのか?」
Kr「……」
こういう所が嫌いなんだよ。
Sm「んで、何があった。」
痛いところを突いてくる此奴が嫌い。
Sm「お前がそんな取り乱して神に祈り捧げるなんて珍しいじゃねぇかよ。」
Kr「……」
Sm「他の王族と揉めでもしたか?」
Kr「揉めてねぇし……。」
Sm「お前は何時まで子供なんだよ。」
そう言って分厚い哲学本で頭を軽く殴られる、痛い。
Kr「……痛い。」
Sm「……きんとき達か?」
Kr「……そう、」
なんで分かるんだよ。
Sm「情報室から牢屋って監視できるんだよ。」
Kr「……それって」
Sm「お前がきんとき切り付けてんの偶然見ちまってな。」
Kr「……」
Sm「どっちにも非はある、王様には言わねぇし、お前の言ってることも理解はできる。」
Kr「慰めはいらない。」
Sm「冷てぇ奴。」
そう言って彼は教会の椅子に座り本を読み始めた、俺から離れる気は無いらしい。
優しいのか優しくないのか分からないやつだ、小さな頃からそうだけど、此奴はまともに親からの愛情を受けてないからこんな捻くれ者に育ったのかもな、まぁ、王族にまともに愛情受けて育った奴なんで居ない、俺も含めて。
なんて考えながら呑気に本を読む彼を見た。
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