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あ
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「……っ、クソ……」
蓮の冷酷な脅し文句の前に、俺の言葉は完全に封じられた。
親の権力を盾にした一軍の横暴。俺がここで首を縦に振らなければ、シクフォニの4人はこの学校にいられなくなる。みんなの大切な居場所が、俺のせいで奪われる。
「ほら、黙っちゃって。シクフォニの奴らのためなら、何でもするんじゃなかったの?」
陸が机から飛び降りて、俺の首元に付けられたままのチョーカーを指先でクイッと引っ張る。
「ん……っ」
「反抗的な態度を取ったペナルティ。お仕置き、しなきゃね」
大和が俺の背中を押し、蓮の目の前へと立たせた。
蓮は腕を組んだまま、勝ち誇った、底意地の悪い笑みを浮かべて俺を見下ろしている。
「いるま、お前からキスしろよ」
蓮の口から出た命令に、俺の心臓がドサリと嫌な音を立てた。
「は……? 何、言って……」
「聞こえなかった? 俺たちを怒らせたんだから、お前から俺たちにキスして、機嫌取れって言ってんの」
拓海が俺の退路を断つように、後ろから両肩に手を置いてガッチリと固定する。
自分から、一軍の奴らに口付けるなんて。
それも、学校の空き教室で。
潔癖な俺にとって、それはプライドも尊厳も、全部ゴミ箱に投げ捨てるようなものだった。
「ほら、早くしろよ。それとも、今すぐ親父に電話して、あいつら全員の退学手続き進めてもらう?」
蓮がわざとらしく制服のポケットからスマホを取り出す。
「……待て、分かった……分かったから……っ!」
俺は涙を堪えて、ぎゅっと目を瞑った。
ゆっくりと蓮に顔を近づける。心臓が、吐き気がするほど激しく波打っていた。
(ごめん、みんな……。俺、何やってんだろうな……)
背伸びをして、俺は蓮の生温かい唇に、自分からそっと唇を重ねた。
屈辱で全身が震える。
それを見た大和と陸が、「おー、マジでやった」「次は俺な?」と下品に歓声を上げる。
自分から進んで奴らの『犬』になるような真似をさせられ、俺の心は完全にすり減っていく。
でも、これがみんなを守るための、唯一の方法だった。
コメント
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うわああ…第13話、読んでて胸が苦しくなったよ…😭💔 いるまのプライドも尊厳も全部踏みにじるような、あの状況…絶対に許せないし、いるまが仲間を守るために自分を犠牲にする姿が切なすぎる… 「ごめん、みんな」って心の中で謝るところ、涙腺崩壊したよ…! ゆいさん、この重くて苦しい空気感を丁寧に描いてくれてありがとう…!展開から目が離せないよ…!🔥