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「うぁぁぁぁ」
心なしか声に元気がない
この文字がかかれる音だけがこだましていた部屋に低い声が響く
「グルッペンさんどうしたんでしょうか」
私の前にいるトントンさんに声をかけた
「多分糖分不足や」
あくびしながらそう返された
「俺紅茶いれてきますね」
そう言って席を立ったのは私の隣にいたなーくんだ
ギルドマスターの部屋にある小さなキッチンに向かってよろよろと歩きだした
こいつらなん徹目だと問いかけようとしたのをぐっとこらえた
多分聞いたら強制的に寝かせてしまうだろう
「そういやぐるさんはなん徹目なん?」
「俺は3だっだ気がするぞ」
グルッペンさんが3徹って何事かと思った
そうこうしてるうちにキッチンの方から優しい匂いがし始めた
また少したちなーくんが戻って来た
「少し息抜きしようここ来る前にケーキ屋さんに行って来たんだ」
さすが気のきく男No.1だ
完璧すぎる…自分も疲れてるって言うのに気がきくなんて…
「おう,ありがとうな!ぐるさんなーくんがケーキ買ってくれたって」
「本当かなんだぞ!!ヤッタァ」
元気復活である
この四人でケーキを食べた
お互いの好みを完全に把握しているのさすがすぎる
「モッキュモッキュ」
「ぐるさんほっぺに生クリームつとるよ」
そう言ってトンさんはグルッペンさんのほっぺからクリームを取りなめた
いやどこの恋愛漫画かよと突っ込みながらなーくんと目を合わせた
なーくんすごい嬉しそう
「あっまぁよぅ食えるなこんな甘いもん胃もたれするわ」
「?胃もたれするのか?」
普通はするよなって甘さだもんなわかるよ
多分グルッペンさんは胃もたれを知らない
「トン氏のは甘くないのか?」
「いや甘いぞほれ」
パク
「うーん少しさっぱりしてるんだぞ!甘いぞ!」
「ぐるさんのがとびきり甘いだけで他のも甘いしな」
さらっとあーんをした
これで付き合ってないとかすごすぎ
(これで俺たちの存在忘れられてない?)
そういわんばかりかの顔でなーくんが見つめてくる
マジでそれな
また何日かこれが続いた
END