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「…。」

…5人の英傑がいても、やっぱり姫様の力が目覚めないと厄災には勝てないのかな…。

私は眼下に広がる地獄絵図を眺めながら、大して使えない剣を握りしめてぼんやりする。

死んでいった仲間たちの死体を踏みつけて攻めてくる魔物たちを倒し進むハイラル王は、

ガーディアン『ピピッ…。』

「…。」

遂にここまで…。

ここは、私の幼馴染である姫様…、ゼルダの部屋の前。

戦うことが怖いなりに必死に戦い、疲れて立ち止まり、気がつけばここにいた。

…懐かしいな…、…昔、ゼルダと一緒に遊んで、落ちそうになって、王妃様にたくさん叱られたっけ…。

このまま美しい思い出に逃げてしまいたいが、そうはいかない。

…戦うことが怖くても、私は王に仕える一族の出。

戦場で死ぬのならば、戦って死ぬしかない。

…でも…。

私は振り返ってやって来たガーディアンを見る。

「お前を倒して死ぬしかないでしょ…。」

私はなけなしの力を振り絞って笑い、血で汚れた剣を握る。

絶対に、思い出の場所は壊させない…!

ーーーーーーーーーー…🎶

「えっっっっ… ?」

聞き覚えのある音楽が聞こえてきて振り返ると、そこには小さな…厄災ガノンに乗っ取られていないガーディアンがいた。

白いガーディアン「ーーー?!」

「!!!」

白くて小さなガーディアンが急に逃げ始め、振り返るとビームを放つところで、ガードするが遅かった。

私は焼かれ、吹き飛ばされて、気がつけば懐かし部屋にいた。

「…は…?」

…一体、どうなっているの…?

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