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友人依存の太陽、針金の巣

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友人依存の太陽、針金の巣

14 - 第14話余裕のある態度で周囲を見下している

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2022年10月07日

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の名前は「アリス」

不思議な国のお茶会には、 まだ間に合いそうね。

さぁ行きましょう。

不思議の国へ……! ***

「私の名前は『アリス』」

彼女は自分の名前を告げた。

そして続けてこう言った。

「ここは不思議な国よ。

私は迷子になったのかしら?」

俺は彼女に答えた。

「そうだとも違うとも言える。

ここは俺の夢の中だからな!」

夢の中の彼女も微笑んで返す。

「ふぅん? 夢の中なら何でもアリなのかしら? なら私がここに居てもおかしくないわよね?」

「あぁ、なんでもありだぜ。

なんせここは夢なんだからな!」

俺は自信たっぷりに言い切った。

しかし彼女の反応は芳しくなく、少し困った顔をしている。

「ねぇ、貴方は誰なの? 私は誰なのか分からないの……」

どうしたものか。…………………………。

とりあえず保留しよう。

【概要~その1】

『F.E.A.R.』シリーズの主人公のひとり。

本名は不明(作中では明かされない)。年齢は20代前半くらい。

常に余裕のある態度で周囲を見下している。

しかし実際は誰よりも臆病で傷つきやすい人間であるらしい。

【概要~その2】

『F.E.A.R.』シリーズの主人公である。

物語開始時点ではまだ正式な主人公ではないが、本作のプロローグではすでに主人公の座についていた。

本作における彼は、「自分の人生を生きることを諦めた青年」として描かれている。「今さら僕の人生なんて、何も残っちゃいないよ……」

そう言って笑う彼の周りには、もう誰も残っていない。

彼のことを愛してくれる人も、 共に笑い合える仲間も、 励ましてくれる家族も、 背中を押してくれた恩師も、 支えてくれていた親友も、 もうどこにもいなかったのだ。

だからこそ彼は、自らの命を絶つことでしか、 現実を受け入れられなかったのかもしれない。……さて、そろそろ本題に入ろう。

この物語の主人公は、自殺未遂を繰り返す若者だった。

しかし、あるとき突然……

少年は気づいたのだ。

壊れた時計のように、 同じところをぐるぐる回っているだけだと。

もう……疲れ果ててしまったよ。

いっそ楽になりたい。

そう思ったときだった。

誰かの声が聞こえてきたのは……。

それは優しくて、あたたかくて……

とても心地の良いものだった。

けれど同時に、 恐ろしいほどの罪悪感を感じさせた。

僕は君を助けたいと思ったけど、 結局何もできなかったみたいだね。君は僕を信じてはくれなかった。

君にとって、僕は頼りない存在だったのかもしれない。

だけどね、それでもやっぱり僕は君のことが好きなんだよ。

だからさ、僕のことなんて忘れてくれていいんたよ。

もう十分すぎるくらい助けてもらったんだ。

こんな情けない男のことは、放っといてもいいと思うんだけどね……。

ただひとつだけ覚えていて欲しいことがあるんだ。

それはね、たとえどんな状況になったとしても、僕はずっと君のことを見守ってるってことだ。

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