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私
の名前は「アリス」
不思議な国のお茶会には、 まだ間に合いそうね。
さぁ行きましょう。
不思議の国へ……! ***
「私の名前は『アリス』」
彼女は自分の名前を告げた。
そして続けてこう言った。
「ここは不思議な国よ。
私は迷子になったのかしら?」
俺は彼女に答えた。
「そうだとも違うとも言える。
ここは俺の夢の中だからな!」
夢の中の彼女も微笑んで返す。
「ふぅん? 夢の中なら何でもアリなのかしら? なら私がここに居てもおかしくないわよね?」
「あぁ、なんでもありだぜ。
なんせここは夢なんだからな!」
俺は自信たっぷりに言い切った。
しかし彼女の反応は芳しくなく、少し困った顔をしている。
「ねぇ、貴方は誰なの? 私は誰なのか分からないの……」
どうしたものか。…………………………。
とりあえず保留しよう。
【概要~その1】
『F.E.A.R.』シリーズの主人公のひとり。
本名は不明(作中では明かされない)。年齢は20代前半くらい。
常に余裕のある態度で周囲を見下している。
しかし実際は誰よりも臆病で傷つきやすい人間であるらしい。
【概要~その2】
『F.E.A.R.』シリーズの主人公である。
物語開始時点ではまだ正式な主人公ではないが、本作のプロローグではすでに主人公の座についていた。
本作における彼は、「自分の人生を生きることを諦めた青年」として描かれている。「今さら僕の人生なんて、何も残っちゃいないよ……」
そう言って笑う彼の周りには、もう誰も残っていない。
彼のことを愛してくれる人も、 共に笑い合える仲間も、 励ましてくれる家族も、 背中を押してくれた恩師も、 支えてくれていた親友も、 もうどこにもいなかったのだ。
だからこそ彼は、自らの命を絶つことでしか、 現実を受け入れられなかったのかもしれない。……さて、そろそろ本題に入ろう。
この物語の主人公は、自殺未遂を繰り返す若者だった。
しかし、あるとき突然……
少年は気づいたのだ。
壊れた時計のように、 同じところをぐるぐる回っているだけだと。
もう……疲れ果ててしまったよ。
いっそ楽になりたい。
そう思ったときだった。
誰かの声が聞こえてきたのは……。
それは優しくて、あたたかくて……
とても心地の良いものだった。
けれど同時に、 恐ろしいほどの罪悪感を感じさせた。
僕は君を助けたいと思ったけど、 結局何もできなかったみたいだね。君は僕を信じてはくれなかった。
君にとって、僕は頼りない存在だったのかもしれない。
だけどね、それでもやっぱり僕は君のことが好きなんだよ。
だからさ、僕のことなんて忘れてくれていいんたよ。
もう十分すぎるくらい助けてもらったんだ。
こんな情けない男のことは、放っといてもいいと思うんだけどね……。
ただひとつだけ覚えていて欲しいことがあるんだ。
それはね、たとえどんな状況になったとしても、僕はずっと君のことを見守ってるってことだ。