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ある休日の午後。
冷蔵庫を開けた祐希は、ケーキの箱が空になっているのを発見。
「え、全部食べたの?」
「うん」
ソファに座る藍が、ちょっとだけ目をそらして答える。
「俺、昨日買ったばっかだぞ。4個入りの」
「甘いものって、止まらないじゃん?」
「止まらなさすぎだろ」
「でもほら、俺、昨日の夜すっごい動いたし〜!祐希さんの上で〜!ね?」
「あー……うん、そうね」
「消費されたと思う。あと、」
「あと?」
「祐希さんに甘えたらカロリーもゼロってことで!」
ぴとっとくっついて、腕に抱きつく。
ちょっと上目遣い、ほっぺをすりすり、必殺・甘え攻撃。
「……お前、ほんとにずるいよな、そういうとこ」
「甘やかしてくれる?」
「……しょうがねぇな」
「やった♡祐希さん大好き♡」
反省してるかはともかく。
甘えられるなら、それで全部帳消しにしちゃうのが、藍流らしい。