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春千夜くんから連絡が来た 。

「タケミチ 、千冬の部屋に来てくれるか、?」

彼にしては珍しく真面目な声で 、少し震えているようにも思えた 。

今行っていた書類を放置して 、

千冬の部屋へと向かった 。


ドアノブを開けると 、春千夜くんが酷く息を荒らして 、

震えていた 。

その彼の腕の中の人物を見ると 、血だらけの千冬だった 。


「…… ユダだったんですもんね、千冬 、

俺らを … 裏切ったんだ … 見捨てるんだね 、 」


そう言葉を発すると 春千夜くんは 違う!と否定の言葉を発した 。

「 千冬は 、そんなんじゃない 、

アイツらユダとはチゲぇ、! 千冬は俺らを救おうと警察の野郎に惑わされたんだ 、!!!!

本当は全部知ってた 、全部だ 、千冬の監視を任されていたし 、録音も知ってた 、 」


「なんでそれを言わなかったんですか、?

それじゃまるであなたも …  」

「 …… 情報は流すのを阻止するつもりだった 。

だけど 、、警察の糞に 、惑わされて 、

みんなを救えるという言葉を信じて …… 。 」

腕の中で眠ってる千冬は 、酷い傷を負っていた。


「 …… 自殺しようとしてたんだ 、千冬 、」

拷問された人間は大体が自殺の道を選ぶ 、

分かりきっていた話を彼は震えた声で話した 。

「…死んでないんでしょう?」

「死んでない 、死んでねぇけど、」


「 なら いいじゃないですか 。」


「 は、 ?

なんだよ 、お前 、気でも狂ったのか 、?

それでも兄貴かよッッ !!!!!  」

あぁ。そうそう。その顔だよ、その顔が1番嫌いなんだ 。


「実の妹を殺した人に言われたくありませんね 、

なんなら 、ずっと放置して ___ 。」

「お前に何がわかるんだ 、」

「あは 。君が言ってるじゃんか 笑

俺らのこと 、 何がわかんの ???  」


春千夜くんは言葉をつまらせ 、千冬を起き 、

俺の胸ぐらを掴んだ 。


「 お前よ 、変わっちまったな 、」

「 過去は捨てろ 。 これマイキーくんの口癖でしたね 笑」

「 出てけよ … 出てけよッ !!!!!」

「…… 変わっちまったが意味がわからない 、笑

春千夜くんは変わってねぇの??変わってるよな?

君は千冬の何を知ってる ??笑

それでも兄貴かよって 笑

そもそも兄貴でもなんでもない 笑

愛されたかった 。自分だけしか居ない 、

俺を本当に必要として 、1番に愛してくれる 、

俺だけを見てくれるという存在が欲しかっただけ。

自分に満腹感を得るだけです 。

都合が良かっただけで 、ただの道具に過ぎない 。

部屋にものが欲しかったのと同じ!!!!

やっぱりこんなところに連れてくるんじゃなかった 、

こうなることはわかってたのに 。

…  油断になるくらいなら 、、

俺を必要としてないなら 、

もうそいつ要らないです 。邪魔でした 笑 」

「 … そんなこと思ってたんだ 、」

横たわっていたはずの千冬がいつの間にか俺らを座って見つめていた。

「 ちふッ 、お前なんで 、いつから起きてた 、?」

「 … それでも兄貴かよってとこくらいから、」

あぁ 、目も合わせてくれない 。

「 … じょ、冗談だぞ、?今の 、

俺はッ 。その、気がおかしくなってて 、、

本当はこんなことッ 、」

「 …… 邪魔でごめんなさい   」

微笑み涙が千冬の顔を濡らした 。

その笑顔に言葉が詰まった 、

「 もう、迷惑かけないようにするから 、ッ 、

もう 、兄貴なんて二度と言わないから 、

もう 、 邪魔しないから 、ッ 、もう ッ 、

目も合わせないようにするからッ 、

ごめんなさいッ 、 今までありがとッ 、」

千冬は部屋を出ていった 、そのあとを追うように春千夜くんも俺の肩と彼の肩をわざと当て 、

「 お前最低だな 、救いようがねぇ 、」

そうボソッと囁き 、出ていった 。


クソ 、




「 千冬ッ !! 」

フラフラと歩く千冬は足をとめなかった。

「 … どこ行くんだよ!! 」

千冬は無我夢中で 、泣きじゃくりながら遠くへ走っていった 。

あいつ、あんな致命傷で走ったら 、、


俺は彼を追いかけた 。


千冬はアジトを出ていった 。

抜け出したんだ 。とうとう 。

「 千冬 、お前 、、 」

彼を追いかけ走った 。連れ戻さねぇと本当に死ぬぞあいつ 。


「おい!!千冬ッ !!!死にてぇのかてめぇ!!

帰ってこい!!!千冬!!おい!!!! 」

彼は走って 、交番の方へ走っていった 。

「 あぁ、、クソ、、」



遠くへ走った 、春千夜くんを無視して、

交番に行けば 、直人がいる !!!直人がッ 、

直人 、直人 、直人 、、


交番へ着くと 、ナオトでは無いが警察が俺の存在に気が付き 、

「 君、!? 酷い怪我だ 、大丈夫かい、? 」

初めて心配された気がした 。嬉しかった。

これが人の心の温もりか 、

「 ん、?あれ、君もしかして 、

行方不明になってた 、千冬くん 、?」

「 東京卍會にッ 、」

警察は慌てて俺を抱きしめた 。

「辛かったろう 、大丈夫だから 。

今から大きな警察署に行こう ?

そこなら安全だから 。」

そう微笑んでくれた 。

「 た、橘 直人 さん呼んでくださいッ 、」

「 刑事に、? 分かったよ。知り合いかな? 」

「 知り合いです 、! 読んでくれますか、?泣」


━━━━━━━━━━━━━━━


しばらくして 、直人が車で迎えに来てくれた 。

「 な、直人ッ 、直人ッ 、ッ 、直人ぉ 、泣 」

直人が驚いた顔をして俺を抱きしめてくれた 。

「 生きていて良かったです。






おかえりなさい     、 」

『反社と記憶のないはずの俺』

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110

コメント

2

ユーザー

タケミチが変わりすぎてびっくりです…((((;゚Д゚))))直人の安心感すごい( >﹏< *)

ユーザー

1コメ!!!!!直人ぉぉぉ!!!!!千冬ちゃんも抜け出せて良かったね!

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