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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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私は、桐谷〇〇。

私は、お母さんがいなくてお父さんしかおらへん。

いわゆる“シングルファーザー”。

そのお父さんの仕事は…


お父さん『〇〇〜ご飯出来たで〜!』

ご飯を見ると…

〇〇『わぁ〜美味しそう〜❤』

画像

そう。私のお父さんの仕事はパン屋さんなのだ。


お父さん『もうそろ照史くん、来るんやない?』


照史くんとは、私の幼馴染。

家が隣で、照史くんの家も片方の親がおらへん。

照史くんの家は“シングルマザー”。

やから、私のお父さんと照史くんのお母さんは凄く仲がええ。

たま〜に『結婚すればええやん!笑』なんて思ったこともあった。


〇〇『そやね!はよ食べなきゃ!いただきますっ!』

お父さん『喉に詰まらせるなよ 笑』


そして

\ピンポーン/

インターホンがなった。

ガチャ


〇〇『あっ!照史くんおはよっ!』

照史『おん!おはようさんっ!』


毎日明るい挨拶をくれる照史くん。

これが私の毎日が始まる合図。


〇〇『お父さんっ!行ってきます〜』

お父さん『おんっ!気をつけてな〜』


そして、照史くんの隣に行き、歩き始める。


照史『〇〇は今日の朝何食べたん?』

満面の笑みで私を見つめてくる照史くん。


〇〇『うーんとね、動物のパンやった!可愛くて食べるのが勿体ないくらいっ!笑』


そうやって、俺だけに見せる表情、仕草、何もかもが好きや。


〇〇『照史くんは?😊』


ニコニコした顔で〇〇が俺を見つめてくる。


照史『俺はな〜うどんやった!毎日食べても飽きひんわ〜笑笑』


〇〇『朝からうどん?笑 』


照史『そやでっ!美味いから〇〇も食べてみいーやっ!笑』


〇〇『ふふっ、朝からは流石に無理だよ〜笑  照史くんは凄いな〜笑』


照史『ハハッw』


〇〇『なあ?照史くん?』


ずっと気になるんやけど、〇〇は俺のことを『照史くん』としか呼ばへん。

俺は〇〇を呼び捨てで呼んでるのになんか違和感があるねん。

もしかしたら俺が年下やからなんかもしれへん。


照史『ん?どしたん?』


なぜか、〇〇は寂しいような、悲しい顔をする。

やから、優しく声を掛けた。


〇〇『私っ…寂しいっ…』


多分、俺と同じ気持ち。

お互い両親の片方を亡くしているからや。

そんな、〇〇の悲しくて寂しい顔を見ていると胸の奥が『ギュー』って締めつけられたような気がした。

多分…いや、絶対〇〇のことが好きやからやと思う…


照史『大丈夫。俺が傍におるからっ!』


〇〇『照史くんっ…』


〇〇は泣いとった…

やから…



ギュッ


〇〇を抱きしめた。


〇〇『えっ…照史くん…』


照史『安心して…俺がずっと傍におるからっ!それに…〇〇から離れたりせんからっ!』


〇〇『ありがとうっ!照史くんっ!ニコッ🌻』


照史『お、おん///』


〇〇の笑顔がひまわりのように輝いていた。


照史『やっぱり、〇〇は笑顔が一番似合っとる!!』


〇〇『本当っ?』


照史『おんっ!本当っ!』


〇〇『そう?あ、ありがと///』


〇〇は照れていた。


照史(やっぱり、〇〇のことが好きやっ!誰にも渡したないっ!!)


やから…












〇〇を強く抱きしめた。


——–キリトリ線——–

今日の写真はこちら!

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