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⚠︎御本人様には一切関係ございません⚠︎
こちらの作品はwrwrd様の小説版創作ドラマとなっております。
登場人物に出てこない方がいるかもしれません。
公式の情報をアレンジしている箇所がある可能性がございます。
ご理解頂けますと幸いです。
・腐等の要素は一切含まれておりません
・軍パロ
・sha様が主人公 となっております
キャラ崩壊や誤字脱字等あるかもしれませんが、ご了承ください。
それではどうぞ、ご覧下さい。
kn視点
俺は、何も出来なかった
何も気づけなかった
只々黙ってgrの話を聞いていた
そして、初めて気づいた
shaの変化に
ずっと、ずっとshaの事を見てきていた筈なのに…
何も気づけなかった
shaが苦しんでいる中、笑って過ごしていた
五月蝿いくらいに
俺も…shaに助けられた時があったのになぁ…
俺は、多分愛に飢えていた
実際、俺が愛に飢えていたかどうかは分からない
だけど、きっと飢えていた
はっきりとした根拠は無いが、今はそう思う
…
少しばかり昔の話をしようか
俺は小さい頃親に捨てられた
他の親族達も俺を見放した
小さい身だったがずっと1人で暮らしていた
雨風凌ぐ場所もなく、ただぼんやりと毎日を生きていた
サバイバルをしているような、そんな感じだった
一応、万引きとかはした事はない
だが、拾った金で何かを買った事はあった
俺の存在は周りの人達によく知られていた
“親に捨てられた可哀想な子”
“小さいのに苦労してる子”
挙句の果てには
“忌み子”
とも言われていた
誰も、”可哀想”と言うだけで俺に何もしてこない
ただ、軽蔑した目を、冷たい目を此方に向けるだけだ
そんな時、1人のじいさんに拾われた
とても優しいじいさんだった
じいさんはばあさんと暮らしていて、2人ともとても俺を歓迎してくれた
俺が大きくなるまで、育ててくれた
そして、2人仲良く亡くなった
2人は最後まで俺を大切にしてくれていた
だけど、俺は愛を知れなかった
どんなものか、まだ分からなかった
いや、知ろうとしなかっただけかもしれない
その後俺は行く宛てもなくさ迷っていた
そんな時、grに
“軍に入らないか?”
と誘われた
特に断る理由も無かったから入った
入った時には、tnがおったっけかな、
仕事や戦闘を一から教えて貰った
俺は物覚えが良いらしく、直ぐに覚えてこなすことができた
grとtnはとても俺に良くしてくれていた
だが、じいさんとばあさんに引き取られた時もそうだったが
俺は
“可哀想がられてる”
とか
“騙そうとしているのか?”
とか
“本当は関わりたくない癖に”
とか、ひねくれた事ばかり考えていた
でも、実際今まで俺と関わろうとした人なんて一人もいなかった
だからこそそんな考えが自然と出てくるようになった
皆、純粋に俺に良くしてくれていただけなのに
そう思っていても、俺は顔に出さなかった
何時も
笑って笑って笑って笑って笑って
明るい “kn” を演じていた
暗い過去を隠すように
俺が軍に入って少し経った時、shaとutが入ってきた
正直俺はどうでもよかったが、 “kn” を演じる為に
五月蝿い程に明るく、彼奴らにも接していた
偶々、shaと2人になっていた時があった
kn「お前と2人とか初めてよなー!!」
sha「せやねー」
俺達は黙々と任されていた事をしていた
sha「〜、♪」
kn「…」
このシンとしている空気が俺は嫌いだった
何だか、昔を思い出しそうで
余計な事が頭をよぎりそうで怖かったから
kn「あ、あのさ、!」
何時もの様に、無理矢理話をし始める
sha「ん?」
kn「この間さ、?」
kn「ーー、!! 」
sha「www」
sha「〜〜?w」
kn「〜〜!!!」
sha「ー!w」
誰かと話していると、安心する
話す事でちゃんと相手にしてくれてると思えるから
kn「…」
sha「…」
また、会話が途切れる
何か、何か話の話題は_!!
そう考えているとshaが話し始めた
sha「…あのさ、kn」
kn「!」
kn「な、なんや?!」
sha「お前、何でいつも無理しとるん?」
kn「は、?」
kn「な、何言ってるんや?」
kn「無理なんか、しとらんけど、」
少し、焦る
焦っているせいか、変な汗が出てくる
sha「…自分で気づいてるんか知らんけどさ、」
sha「knの笑ってる顔ってなんか不自然なんよ」
kn「…ぇ、は、?」
不自然…?
俺の笑顔が、?
そんなん、初めて言われた
初めて気づかれた
kn「な、何言ってんねんsha、!w」
kn「んな訳ないやろ、?w」
今の顔も笑っているが、きっと引きつっている
sha「…無理、すんなや」
kn「ぇ、?」
無理なんか…別にしてへんし、
これは皆に嫌われへん為の”ドリョク”や
…
きっと、そうや
kn「…無理なんかしてへんって言ってるやろ?w」
sha「してるよ、ッ!」
sha「目が…笑ってへんもん、」
kn「、!?」
目…?
sha「ちゃんと、心の底から笑ったknの顔が見たいなって俺は思うよ…」
“心の底から笑う”?
そんなん無理や
手遅れやねん
kn「…俺の…何も知らんくせに…ッ、 」
kn「簡単にそんな事言うなよ、ッ!」
つい、shaに強く当たってしまった
でも、抑えることができなかった
sha「…」
shaは黙った
kn「ッ、」
kn「俺は、俺はな、sha!!」
kn「皆に嫌われへんように、ッ」
kn「お前らに必死にしがみつくのに精一杯やねんッ、!!」
kn「どうせお前には分からんやろな、!」
kn「皆から 愛されてる 、お前には…ッ!」
kn「俺の、気持ちなんかッ!」
こんなにshaに当たっても仕方が無いのに、それを分かっているのに
当たってしまう
俺は別にshaが嫌いなわけでも、憎いわけでもない
大切な仲間だとちゃんと思っている
でも、時々こいつを羨ましく思う時がある
此奴は皆に愛されている
“何をせずとも”
それが羨ましい
きっと、昔から友達に恵まれて、親にも恵まれて居たんだろうな、そう思う
sha「…」
sha「knの気持ちは分からない」
kn「ッ、!」
sha「…でも、似たような気持ちなら俺は分かるよ」
kn「、?」
そう言うshaは何時もの明るい、太陽のような彼とは思えないほど
遠くを見つめ、
暗い目をしていた
その目はまるで、
昔の俺のようだった
彼にも、辛い、暗い過去があったのだろうか
ついさっきの発言を酷く後悔した
kn「ッ、s、sha、ごめッ_」
sha「俺は昔のknもknが何を思っとるんかなんも分からへんけど、!」
sha「でも、knが良い奴やってのは、!」
sha「俺らが1番知ってる!ニコッ」
kn「ッ、」
そんな、眩しい笑顔を見せんといてや…
必要とされてるって、勘違いしてしまうやん…
kn「…知ってるか、?sha」
sha「ん?」
kn「…ッ、俺は、親に捨てられたんやで、ッ?」
sha「…」
kn「…忌み子やって言われてきたんやで、ッ?」
sha「…、」
kn「愛を、ッ知らへんねんで、ッ?」
弱々しい声で言う
何でこんな事をshaに言っているのかは俺自身も分からないが、
shaに話したら心が軽くなる、そんな気がした
kn「そんな俺が、お前らと純粋に関わっていけると思うか、?」
kn「友情も愛も何にも知らん俺がッ、!」
kn「人の悪い所、嫌な所しか見てこんかった、それしか知らん俺が、ッ!」
kn「お前らと、一緒におっていいと思うか、…?」
kn「俺は…、ッ」
sha「…いいよ」
kn「ぇ、?」
sha「一緒におったらええやん」
“一緒に居たらいい”その言葉は嬉しかった
嬉しかったが、自分の中の何かが “駄目だ” と否定する
kn「ッ、で、でも、!」
sha「愛を知らんから何ッ?!」
sha「友情を知らんから何ッ?!」
shaが悲しそうな顔で声を荒げて言う
こんなsha、初めて見た
kn「ぁ、ぇ、、?」
sha「そんなん、これから知ったらいい話やん!」
sha「人の悪い所しか知らんのやったら、ッ」
sha「次はいい所を見つけたらええやんッ!」
いい、所…
…
sha「knは、!」
sha「俺らと一緒におったらあかん人ちゃうッ!!」
kn「ッ、」
sha「お前が俺らと一緒にいたくなくても、俺はお前と一緒にいたい、ッ!!」
kn「ッ!?」
ほんまに、?
ほんまに、そう思っとるん?
“一緒に居たい” って…
…
sha「俺はッ、knが産まれてきてくれてありがとうって思うしッ!」
sha「出会えて、良かったって思う、ッ」
kn「!!」
sha「愛も友情も何もかも俺らが教えたるやんッ、?」
kn「…」
sha「やから、何時ものように笑っててや」
sha「無理せずに、」
sha「明るい笑顔で」
sha「五月蝿いくらいに笑っててや、!w」
kn「…こんな、俺でも、ッ」
sha「ん?」
kn「こんな俺でもッ、お前らと居ってええん、?」
sha「ええに決まっとるやろッ!ニコッ」
kn「〜ッ、!」
kn「ありが、とう、ッ」
安心したのか、嬉しいのか、よく分からないがその場に座り込んでしまう
sha「…w」
shaはクスッと笑い、俺の横に座ってきた
sha「…大丈夫。knはちゃんと皆から愛されとるよ」
sha「俺と違って(ボソッ」
kn「…?最後、なんか言うたか?」
sha「ん?ううん、何にも?」
kn「…そっか、w」
kn「愛されてるんかなぁ、」
sha「愛されてるよ、」
sha「これからちゃんと分かってくる」
kn「やとええなぁ、w」
shaのお陰で俺は前に進めた
ずっと”愛”を知ることを避けてきたが、やっと向き合う事ができた
shaの言った通り、少しだけだけれども愛を知れた気がする
相変わらず彼奴は皆から愛されているが
今ではもうshaを羨ましく思う事などない
自分もその一員だから
shaはさ迷っていた俺に道を照らしてくれた
俺を、変えてくれた
太陽の様な、そんな存在だ
絶対に、まだここに居るって言わせてやるからな…!!
待っとけよ、sha
tnに続いて俺は部屋から出ていった
──────────
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ??「君が見ていてくれるから」
ෆ 300