アゲハ「これ、何かな?」
皆もアゲハの指先を見る
丸い円の中の周りに、小さな7つの凹みがあった
その小さな凹みの真ん中に、赤と青の奇妙なマーク(?)が光っている
マタロウ「7つの凹み…?」
マタロウ「…!…そうか!
アゲハさん、ジンペイ君、七不思議の後に解決したメダルをはめてみようよ!」
マタロウに指差され、2人は眉を顰める
ジンペイ「はぁ?」
アゲハ「でも、このメダルってウォッチに入れるものでしょ?」
アゲハはスカートのポケットからメダルを取り出し、まじまじとそれを見つめる
ジンペイ「関係ないんじゃないか?」
マタロウ「兎に角、やってみても損はないよ!」
アゲハ「うぅ~ん……、まあ、それもそうだね」
そんなアゲハ達の様子を、数メートル離れた陰で、ラントが覗き見ていた
ラント「アイツら……それに、アゲハまで…」
アゲハ「よし。最後にこれをはめて……っと…」
アゲハ、ジンペイ、アゲハ、ジンペイの順にメダルをはめていき、
最後の『恋愛禁止の呪い』を、アゲハがカチリとはめた
ジンペイ「どうだ…?」
すると、メダルを入れたフレームの周りが淡く光り、7つの放射線を描く
そして、7つのメダルをはめたその円の周りを、また淡い光が迸り…
ゴゴゴゴゴ……
鈍い音と共に、扉が開いた!
ジンペイ「すげえ!本当に開いた!」
物陰に隠れているラントは、開いた扉の向こうを見つめながら呟く
ラント「ここに……『奴等』の秘密が…」
今から数年前___
ラント『【アダムスキー型】、【葉巻型】、【螺旋型】……こんなに色々あるんだ』
まだ幼いラントは、床に寝そべってUFOの図鑑を熱心に見つめていた
すると、向かいの部屋から ピュコン ピュコン という奇妙な物音が聞こえてくる
ラント『!…今の音…』
ラントは気になり、立ち上がってリビングに向かった
アゲハ達は、早速中に入る
中はとても広く、天井は暗くて先が見えない程の高さがある
ジンペイ「なんだ…?この巨大トンガリ…;」
そのど真ん中に、先の尖ったとても大きな物体が佇んでいた
尖った部分だけ、淡い水色の光を放っている
マタロウ「円錐…?」
コマ「大きな棘…?」
フブキ「オブジェ…?」
リュウスケ「先進的なデザインだね…」
皆は思った事を口々に呟く
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