テラーノベル
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🍌視点
🐷「好きな人、できたんだ」
俺の手が、止まった。
ペンの先が、ノートの上で小さく震える。
🍌「……え」
MENは頰を少し赤くしながら、でも目は無邪気に笑っていた。
照れくさそうに後頭部を掻いて、続きを言う。
🐷「自分でもびっくりしてるんだけどさ
なんか、会うたびにドキドキして……
そいつ男なんだけど…w
俺、初めてなんだよね、こういうの」
その言葉が、胸の奥にゆっくりと沈んでいく。
隣にいるだけで十分だと思っていたはずなのに。
今、明確に、MENは「自分ではない誰か」が好きなんだと知らされた。
俺は無理に口角を上げた。
🍌「……そっか、!おめでとう」
🐷「へへっ///
まだ相手には言ってないんだけど…
どうしようかなーって」
MENは本当に嬉しそうで、少し照れ臭そうで。
その無邪気さが、余計に心を抉った。
🍌「……応援するよ」
自分でも驚くほど、声が普通に出た。
でも、机の下で握りしめた手には、白くなるほど力が入っていた。
MENは椅子を少し後ろにずらして、天井を見上げながらぽつぽつと話し始めた。
ノートを閉じる手を止め、ただ黙って聞く。
🐷「あのさ……好きな人のこと、話してもいい?」
🍌「……うん」
俺は小さく頷いた。
聞きたくないけど、聞かないわけにもいかなかった。
MENは照れ臭そうに頰を掻きながら、目を無邪気に輝かせて言った。
🐷「隣のクラスの井上ってやつ。
最初は部活で一緒になっただけなんだけど……なんか、困った時に俺に甘えながら頼ってくるのが可愛くてさ、w
俺、そういうの弱いんだよな」
指が、机の端をきつく握った。
笑顔を保ったまま、ちゃんと頷く。
🍌「……そっか。井上くん、か」
🐷「まだ全然友達止まりなんだけど、最近連絡先交換したんだ!
メッセージ返ってきただけで、なんか変に嬉しくて……自分でもびっくりしてる」
MENは本当に嬉しそうで、少しだけ頰を赤らめていた。
🍌「……いいよね。好きな人ができるって」
その言葉は、皮肉だった。
🐷「だろ?おんりーもいつか、誰かを好きになるかもなw
そのときは俺が全力で応援するから!」
そんな言葉、聞きたくなかった。
俺は、あなたが好きなんだ。
無理に笑って、視線を窓の外に逸らす。
ドアが開いて、おらふくんが入ってきた。
☃️「まだいたんだ。おんりー、顔色悪ない? なんか空気、重いよ。どうしたん?」
俺はそっと首を振った。
🍌「……何でもないよ。ただ、ちょっと疲れただけ」
おらふくんは少し目を細めてこちらを見たけど、それ以上は何も言わなかった。
ただ、静かに隣に座ってきて、そっと肩を寄せてくれる。
隣で、MENはまた井上の話をし始めた。
俺は笑顔のまま、その声を聞き続けた。
隣にいるだけで十分だと思っていた日々が、
今日、少しだけ遠くなった気がした。
放課後。
校門を出てすぐの路地裏に、いつもの白猫がいた。
白い毛並みの猫が、ゆっくりと近づいてくる。
🍌「……今日も来てくれたんだね」
小さな声で呟きながら、指先で優しく頭を撫でた。
猫は喉を鳴らして、膝に体を預けてくる。
🍌「好きな人が、できたんだって……」
声が、喉の奥で小さく震えた。
猫に言ったところでなんの意味もないけど、今はそれでよかった。
🍌「井上くん……か。
いい人なんだろうな。
……俺も、そんな風に見られてみたかった」
指先が、猫の柔らかな毛の中で止まる。
視界が、じわりと滲んだ。
🍌「……泣かない。泣かないって決めたのに」
そのとき、後ろから足音がした。
☃️「……おんりー」
振り返ると、おらふくんが立っていた。
夕暮れの光の中で、少し困ったような、でも優しい顔をしている。
🍌「……聞いてた?」
☃️「うん。ちょっとだけ」
おらふくんはゆっくりとしゃがみ込んで、俺の隣に座った。
☃️「実はさ、教室はいる前の会話も、聞こえてたんよ」
白猫の頭を撫でながら、静かに言う。
☃️「泣いていいよ」
俺の肩が、びくりと揺れた。
☃️「無理しなくていい。
おんりー、笑顔で『応援する』って言ってたやろ。
応援できるはず、ないのに」
おらふくんの声は、柔らかくて、温かかった。
☃️「好きな人に、好きな人ができるって……めっちゃしんどいよな。
“僕もわかるよ “
だから、ここでは泣いていい。僕しかおらんし」
喉が、大きく鳴った。
こらえていたものが、一気に溢れてくる。
🍌「……ごめん。ごめん……」
声が、掠れて崩れた。
おらふくんの胸に顔を埋めて、小さく肩を震わせる。
おらふくんは何も言わずに、ただ背中に手を置いてくれた。
その手のひらが、ゆっくりと上下する。
☃️「謝らないで。
おんりーが悲しいのは、当たり前や。
俺は、ただここにいるから」
俺は、久しぶりに、本音を話しだした。
🍌「……いやだっ、いやだよ。
MENに好きな人ができたとか、今でも嘘だって言ってほしい。」
🍌「MENは井上くんの甘えてくるところが可愛いって言ってたけど。
俺だって、俺だって、MENにたくさん甘えた。
恥ずかしかったけど、MENが意識してくれるならって。
………俺の、何がダメだったのかなあ、?
ずっとずっと隣りにいて、自分で言うのもなんだけど、ちょっとかわい子ぶったりもしてみて。
MENだって優しくしてくれて。
恋人みたいなことだってしてくれた。
なのに、俺のこと好きにはなってくれなかった。
なんで、なんで、?
最初から可能性なんて無かったんだ。
俺ばっか好きになって、期待して、悲しんで。
馬鹿みたいじゃん」
出てきた言葉はどす黒い感情ばかりだった。
全部自分勝手なことだって、わかってる。
でも、止まれなかった。
☃️視点
放課後。
俺は、おんりーの後をつけてしまった。
校門を出てすぐの路地裏。
いつもの白猫のところに、おんりーはしゃがみ込んでいた。
🍌「……好きな人が、できたんだって」
その言葉が、風に乗って聞こえた瞬間、俺の胸がぎゅっとなった。
おんりーの肩が、小さく震えてる。
声を殺して、泣くのを必死にこらえてるのが、背中からでも分かった。
俺は一歩、近づいた。
☃️「……おんりー」
振り返った顔は、目が赤くて、唇を噛んでた。
その顔を、可愛いと思ってしまった。
ああ、だめだな。
🍌「……聞いてた?」
☃️「うん。ちょっとだけ」
俺は隣にしゃがみ込んだ。
白猫が俺の膝にも頭を擦りつけてくる。
いつもみたいに、軽く頭を撫でながら、口を開いた。
☃️「泣いていいよ」
おんりーの肩が、びくりと揺れた。
☃️「好きな人に、好きな人ができるって……めっちゃしんどいよな。
僕もわかるよ 。
ここでは泣いていい。僕しかおらんし」
「僕もわかるよ」
この言葉の意味。
僕は、ずっとおんりーが好きだった。
おんりーがMENのこと好きになる前から。
でも、おんりーがMENのこと好きって知ってから、応援しようと決めた。
僕の声は、ちゃんと優しく出せてる。
寄り添ってあげないといけない。
悲しむべきだし、支えるべきだ。
それは、頭では分かってる。
なのに——。
胸の奥で、小さな黒い声が囁く。
『……これで、僕にチャンスができるんじゃないか』
その瞬間、自分が嫌になった。
おんりーが泣いてるのに。
好きな人に好きな人ができて、心が砕けてるのに。
僕は、その隙間に自分が入れないかって、考えてしまってる。
最低や。
おんりーは僕の胸に顔を埋めて、小さく嗚咽を漏らした。
「……ごめん。ごめんね……」って、繰り返し謝ってる。
僕は何も言えず、ただ背中に手を置いた。
ゆっくり、上下に撫でる。
「謝ることない。
おんりーが悲しいんは、当たり前だから。」
そう言いながら、心の中では自己嫌悪と、おんりーを傷つけたMENへの怒りが渦巻いていた。
白猫が小さく鳴く。
夕陽が路地を赤く染めていく。
おんりーの震えが少しずつ収まっていくのを感じながら、俺は静かに目を閉じた。
好きだから、寄り添いたい。
好きだから、幸せになってほしい。
でも、好きだからーー自分のものになることを望んでしまう。
そんな自分が、どうしようもなく嫌だった。
書いてて悲しくなってきた………😭
でも暗めの雰囲気も好きなんですよねえ……
あ、まだまだ終わりじゃないです!!ww
終わり方は相変わらず絶賛悩み中ですが…
♡💬よろしくお願いします!
#おんりー
コメント
8件
あーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!! 設定大好きっっっっ!!!!!!!!! 栄養補給ありがとうございます、、、、、、!!
みんなお互いのことが好きなのか...
おらふくんがおんりーのこと好きって言う三角関係(?)がまた… 今回も面白かったです!続き、楽しみに待ってます!