「…」
それはそうか
こんな長々としてて暗い話聞いたら誰でも落ち込む….か……..
「ごめんなこんな長々とした話」
「ううん」
「実はさ俺達にも親いないんだよ」
「でも,〇〇の話聞いて」
「こういう奴も世の中にはいるんだなって」
「きっと見えないだけで沢山いる。」
「辛いのは私だけじゃないんだ」
「だから泣くのだって、苦しくたって我慢出来る。」
「…」
「我慢、しなくていいんじゃねえかな、」
「え」
「だってさもう母親は〇〇の目の前にいないんだからさ」
「泣いたって、」
「苦しくたって」
「辛くたって、」
「嫌なら言えって」
「そんなこと言ったら前と変わんないじゃん」
「…!」
「それは、そうだな、、」
「ありがと、」
「」
「熱はまだあるけど元気でたよ」
「それは良かった」
「あ、そういえば〇〇が寝てる間にゼリー買ってきた」
「だから急にでかけたのか」
「そう、」
「美味しそ、」
「どれ食べたい?」
「、、、、、、」
「それ、」
「開けてやるよ」
「ありがとう!」
そういえば昨日依織さんと約束してた仕事、
サボったんだった
連絡入れとくか….
熱が出たことは言ったら多分来るから
言わないでおこう
熱が下がって自分の家に帰った。
帰ったら早速夕飯を食べよう。
勿論,今でも母親が嫌いだ。
でも….
「会ってみたいな」
会って,私の事を覚えてるのか聞きたい。
探してみようかな…….
次の日
インターホンがなった
そういえば昨日那由汰に送って貰った時
「明日来てもいい?」
「おーう」
そんな約束をしてたっけな…
那由汰が家に来たみたいだ
「はーい..」
「よう!」
「ん、やっぱり那由汰か」
「お菓子持ってきた」
「食える?」
「うん,多分」
「あ!後さ,お昼ぐらいに珂波汰も来る」
「ん、了解」
那由汰は私の家に上がって丁寧に手を洗った
「お菓子開けな」
「やった〜」
「どれ食う?」
那由汰は微笑みながらそう言った
「那由汰の好きなやつ」
「え〜」
「んじゃ俺のおすすめ」
「ほい,これ 」
「なにこれ初めて見た」
「だろ〜?」
「これあんまり売ってないんだ〜!」
「へぇ」
2人でお菓子を開けてお菓子パーティが開催された
「ねぇ,那由汰」
「ん〜なにー?」
「もし、私がもう一度だけ母親に会いたい」
「って言ったら那由汰はなんて言う?」
「なんで?って言う」
即答。
「それはそっか…」
「でも,なんで?」
「勿論今でも母親は好きじゃない」
「でも,私の事覚えてるのかなとか」
「ご飯食べてるのかなとか」
「まだギャンブルをやってるのかなとか」
「考えちゃう自分がいる。」
「ふーん」
「まぁ,気になることではあるの、か」
「おかしいよな私。」
鼻で笑って言う。
「私を見捨てて,出来損ないの子なんて言った親の心配するんだから…相当可笑しい」
「それでも、、、」
「それでも親だもんな」
「、、!」
「そっか,私はまだあいつのこと親だって思ってるんだな」
「まだ,ちょっとだけ」
「あいつは私の親なんだって」
「思ってるんだよ」
「かもな」
那由汰はそれ以上私の話を探ろうとはしなかった
ただ,好きなお菓子を開けて
私に分けてくれた。
ガチャ
「はーい」
「珂波汰かな」
「ね」
「あ、那由汰いる?」
「あぁうんいるよ」
「とりあえずあがりな」
「おう、」
「那由汰,珂波汰が来たよ」
「お!珂波汰〜遅かったな」
「ちょっと用事があってな」
「そっかー」
「あっお菓子、食う?」
「うん」
そこからまだお菓子パーティが再び開催
久しぶりだ
家に人がいて,,,
沢山話して
一緒にお菓子を食べる。
なんだかすごく幸せ
只只この2人がいてくれることが嬉しい
なんだか安心する。
夕方になると2人は帰ってしまった
ちょっとだけ寂しい。
でも2人には2人の家がある。
しかも那由汰はまたすぐくるらしいし、
「じゃあね,,」
「おう!置いてったお菓子食えよ〜」
「うん、ありがと」
「じゃあな」
「うん、珂波汰もあんまり無理すんなよ…」
「おう…」
「んじゃ!またな」
「またね」か…..
また会える
そう思うだけで凄く嬉しい
「またね」