潔世一。今や世界に名を轟かせているフットボーラー。
透き通る水のような髪色。後ろで控えめに結った三つ編み。チャームポイントの双葉。そして、誰が見ても見惚れるであろう、吸い込まれるような桃色のグラデーションがかかっている水色の大粒な瞳。
彼の出身はドイツである。勿論、育ちもドイツ。
では、何故日本人のような名前をしているのか。答えは単純。両親共に日本人であり、世一は世間一般で言うところの”純日本人”というやつなのである。そのため、ドイツ語は勿論のこと、日本語もペラペラである。他にもフランス語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語…など、数えればきりがない程言語をマスターしている(本人はあまり喋らないが)。
趣味はパズル。主にルービックキューブがお気に入りらしい。本人曰く、考えている間・手を動かしている間は自分を見失わないから。プロ選手は変人が多いと言うが、彼も例に漏れず変人である。
無口無表情ではあるが、彼の周りには(不本意ながら)人が絶えない。サッカーでは勿論のこと相手チームにしっかりとマークされているし、それを助けようと(助けなどいらないが)チームメイトが駆け寄ってくる。それ自体は全く問題ない。しかし本題はそこではない。食堂では必ず隣を陣取る人がいるし、トレーニングに必ずついてくる人もいる。さらには寮の部屋にまで入ろうとする人も…。世一自身はそれを気にしてはいないが、流石に部屋にまで入られるのは怖いらしい。後日、コーチに相談する世一の姿を見たとか…
それはさておき…、彼がそこまで人を集めるのは彼の本質でもある末っ子気質が関係しているのだろう。不器用ながら自分の思いを言葉にする姿には庇護欲が湧く。彼と関わってきた数多くのフットボーラーは最後にここでトドメを刺された。
こんなところで彼の豆知識は一旦終わり…。本題は彼、潔世一のサッカーでの成長である。
齢12(日本でいう中学1年生)の頃に突如として世界に現れ、わずか2年という短いスタンスで飛躍的な成長を遂げた天才。この頃から”期待の超新星“とまあ…好き勝手に言われていた。
そして現在、齢14(日本でいう中学3年生)。ドイツのプロチーム、BMとの契約を結んだ。その額なんと2億円。それほど彼には利用価値があり、BMのTOP2として活躍している。
ミヒャエル・カイザーとは別ベクトルの視点を持っており、個人にこだわることなく、その場で1番チャンスのある人間にパスを出すことができる。無論、彼はストライカーであり、得点能力は申し分ない。だが、試合で高精度のパスをポンポンと軽く出してしまった結果、ストライカーとしての認識はまずまず。そしてМFとしての認識が高くなってしまった。パスもできるがシュートもできる。これが潔世一の売り文句である。そのせいか、 “サッカー界のリベロ”という二つ名がすっかり定着していた。
ところで、彼を魔性と呼ぶ人間は少なくない。というか、多い。
彼の人柄、性格、容姿。最初は興味がなくても、だんだん絆されていく。そこで、彼、潔世一の被害者を匿名インタビューをしてみた。
被害者1 青薔薇皇帝 さん
世一とのエピソードか…数え切れねぇほどあるが1つだけ話してやるとしよう。
それは、そうだな。世一と初めて会った話だ。
もとより、あいつは期待の超新星とか言われていたからな。勿論、俺も認知していた。ただそこまで大きく見てなかった。今までの野郎みたいに簡単に潰せるだろうと、クソ弱虫童顔野郎だと思ってた。だが、それは違った。
あいつがBМに入ることが決まり、その翌日からあいつは早速練習に参加し始めた。トントン拍子過ぎないかって?そんなもんだ。それくらい世一には利用価値があったんだよクソ。…まあそれはいい…その時にミニゲームをやったんだ。なに、簡単な1on1だがな。
早速あいつは選ばれた。ゲスナーが相手でな。
ゲスナーは完敗。反対に、世一は汗の1つも流さずに平気な顔をしていた。
クソびっくりしたぞ俺は。クソ弱虫童顔野郎だと思っていたのに、潰すことすら出来ない強さを持ってるかもしれない野郎だったからな。まあ、そんなことは…クソ知らねぇ。
とにかく、その時の世一の表情は今でも脳に焼き付いている。
クソみたいに俺らを煽る表情を_
不覚にもクソ惚れた。
まあ、そんなこんなで、俺と世一のいつの間にか熱い絆ができていた。絆以上を求めても世一は意味をクソ理解してねぇから無理だった。
まあそこもいいさ。
ん?話がクソ飛躍してるって?良いだろ別に。その間の話はいつかな。
被害者2 魔術師 さん
世一とのエピソード!そんなのたくさんありますよ!思い出はあってなんぼって言いますもんね!
そうですね…世一と買い物に行った話でどうでしょうか。
楽しかったですよ。お揃いのスパイクを買ったり、髪飾りを買ってあげたりしました!
髪が長いですからね、あの子。それがあっての美しさですけどね。けど、ショートにしても可愛いと思いますよ。元がいいですからね。
え?そう思うんですか!?そうですよね!元から可愛いです!あの子!それに、サッカーもできて勉強もできるんですよ!完璧人間すぎませんか!?
…と、こほんこほん…少々取り乱してしまいました…
そうですね…髪飾りを買ってあげたときは喜んでましたよ。小さい声でありがと、って言ってくれましたよ。可愛かったです。
あとは…そうですね…日本人の方が居て、お団子を作っていたので買いましたよ。甘い物ではなかったので、あの子も食べられたようで…それがまた可愛かったんです。小さい口にお団子を頬張って頑張って食べてる姿はまるで少食動物でしたよ。
可愛い可愛い言い過ぎ?しょうがないじゃないですか。可愛いものは可愛い。
…それに、惚れてしまっている者でして…仕方ないじゃないですか。好きな人には可愛いくあってほしいものです。世一に限りますが。
被害者3 日本の至宝 さん
世一とのエピソード?そうだな、直近の話だと…飯に行った話か。
この間、1、2週間くらい前だな。日本に居るっつってたから飯に行ったんだ。もちろん2人でな。
なぜ飯かって?飯は飯だ。デートとかそういうのは俺とあいつにはまだ早い。まぁ、強いて言えば、あいつと俺の食の好みは似ているから…だな
それに、あいつはすこぶる飯を美味そうに食う。こっちとしても気持ちがいい。
目にも収めたが、写真にも収めた。あいつ用のフォルダもあるくらいだ。
まあそんなことはどうでもいい。それより、あいつと俺の話の内容が気になって仕方がないんだろ?
とは言っても、ほぼサッカーの話だな。直近の試合の映像を見てアドバイスをし合う。
あ?そんなことはどうでもいいって?うっせー、分かってるっての。
そうだな、俺はあいつに気がある。あいつの好きなタイプとか、好きな物とか…あとは次の休暇の日を聞いて予定を立てた。
…今思えば一方的に聞いてただけだな。だが、あいつは嫌な顔せず答えてくれる。良い奴だな。
良い奴すぎて心配になってくる。
まあ、良い奴故に人が寄ってくるんだろうな。面倒くせぇ。蛆虫共が…
あいつには罪はねぇ。強いて言うならあいつに惚れた俺らに罪がある。
…論点がズレたな。まあ、そんなこんなでこの話は終わりだ。 俺から聞けてよかったな。
…まだまだ被害者はいるが、今回はこの辺に…
潔世一被害者の会が結成されるのも遠くはない
「ここにきてだいぶたったよねー!」
「いまか?それ」
『クソねみぃ…』
『か、カイザー…?寝癖ボサボサですよ?』
「はー、ええわこの空間、疲れん」
「そういえば…フランス棟では大変そうやったね」
「なにそれウケる」
「うっさいわボケ!こっちの苦労も理解せんで…!」
世一がのんびりと廊下を歩いていたところ。シャルルに連れられて来た食堂にはすっかり人が集まっている。
雑談をしている蜂楽と千切。寝癖がライオン並みのカイザーとネス。テンポの速い会話を繰り広げる烏、氷織、乙夜の3人。
なぜこのメンツがここにいるのか、誰しも気になっていることだろう。事の発端はイヤホンの故障だ。御影製の通訳イヤホンが壊れ、新英雄大戦どころではなくなったのだ。それが食堂に全員が揃っている話に繋がるかといえば繋がるが、もっと直接的な要因がいくつかある。
1つ目はドイツ棟の空調機能の故障。運悪く蹴り上げたボールが直撃した以降、ドイツ棟ではどことなく暑さが蔓延していた。
2つ目はJFUの目論見。選手たちを自国だけではなく、他国の選手たちとも組ませてみよう、というふざけた企画が挙がっていたからだ。
そんなこんなで、食堂には数多くの人がいる。
話は変わるが、その人達、全員の視線は潔に向かっている。その事実は本人には届くことはなく、人が混雑している間を器用に掻き分けて自分とシャルルの分の水を取りに行く。
周りの大男達と比べると、せいぜい身長が平均値の世一はあっという間に見えなくなる。
(見えない…)とシャルルが不安げに顔を曇らせている間にも世一は平気な顔をして帰って来る。
『おかえりー!』
先程の不安さはどこへ行ったのか。にぱー!と効果音がつくほどの笑顔で世一を出迎える。それに目を向け、軽く会釈をしてからコップを慣れた手つきでテーブルに置き座る。
『チーム決めまであと10分!指名制で指導者たちが決めるんだって♪』
今日の本題であるチーム決めについての話を振る。そういえば、と言うような顔をする世一に苦笑しながらも、『どこのチームがいいのん?』と問いかけるあたり、シャルルも絆されているのだろう。うーん、と考える仕草をする世一。食堂にいる全員が2人の会話に片耳を傾け、なんとか近づきたいという気持ちを隠しきれていない。が、当の本人はまったくと言ってもいいほど周りの様子を気にしていない。
『どこでも…いい、かな』
流暢なフランス語で余裕そうに言う世一の瞳には炎が宿っていた。どこに選ばれても完璧にプレーできる。そういった自信が内側から溢れ出ている。
その姿はまるで女王。言葉が分らない者でも息を呑むほどの美しさを持ち、ゾクゾク、と寒気がするほどの気迫を持っていた。
トン、トン。テンポ良くボールを蹴る音がコートに広がる。指導者達によって新チームが組まれ試合を繰り広げる。だが本質はJFUに仕組まれた金儲けの陰謀。選手たちから見ても垣間見える闇の部分をもう少し隠してほしいものだが、青い監獄の資金が増えるのなら仕方がない。実際、選手たちも少し楽しみにしていた。
そして、ここはフランス棟。神童、ジュリアン・ロキが率いるP・X・J。そんな指導者が選んだメンバーは揃いに揃って優秀である。勿論、世一とシャルルもその中に入っている。
ところで、世一は現在1人で練習を行っている。先程も言ったように、彼が1人でいる時間は基本的に少なく、周りには常に人が絶えない。無論、途中まではシャルルも一緒来ていたのだが、本日分のトレーニングを行っていない事が判明し、ロキに呆気なく連れて行かれた。
「…」
変わらず、トン、トン。とボールを蹴り続ける。その姿はどことなく儚いものである。美しくもあり、格好良くもある。
「あれ、人がいた」
突然コートに現れた人影_乙夜と烏である。「ちゅーす」と言う乙夜に目を向けながらもボールを蹴り続ける。1mmたりともブレがないことから器用さが出ている。
「日本語分かってへんねやろ」
烏の言葉にハッとしたのか、英語を頭の中で探る乙夜。英語の先生が美人だったらしく、英語はそれなりにちゃんとやっていたらしい。
「…聞き取れてるよ」
そんな2人の会話を聞き、罪悪感が出たのか否か。ボールを華麗に運びながらも流暢な日本語で答える。瞬間、ボールが世一の足元から無くなり、ゴールネットを揺らした。
2人はその綺麗な放物線に見惚れたのか、世一が日本語を喋れることが意外だったのか、定かではないが、口をあんぐりと開けたままである。
そんな2人をコートに置いたまま休憩に入る。
「非凡、何カ国語話せるん?」
世一の行動を見てはっとしたのか、2人は動き出し世一の元へ行く。世一が気を抜いている間にいつの間にかサンドウィッチができていた。勿論、世一が具である。
それはさておき、世一に素朴な疑問を投げかける烏。そんな烏の言葉にんー、と喉を唸らせながらも頭の中でざっと国の名前を並べる。が、終わりは見えない。
「日本語とフランス語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語…あと、」
「待て待て待て!分かった。よー分かった。聞いといてあれやけど、もう平気や」
数える事ができない代わりに言語をポンポンと言っていたら、烏から待ったがかかった。そのまま烏の勢いに押されて押し黙る。
その隣では乙夜が「すごいじゃん」と親指を立てて言っていた。褒められることに慣れていないのか、世一は少し頬を染めながらも乙夜に親指を立てる。
見事、乙夜はノックアウト。心配する世一の後ろで、烏が「今までありがとうな、乙夜…」と言ったのを乙夜は聞き逃していなかった。
「ほっとけや非凡」
と言う烏の言葉を聞き、少し動揺しながらも烏と向き合う世一。そんな世一の姿に「んぐっ」と喉を詰まらせる烏であったが、なんとか言葉をつなげた。
「サッカー、しようや。お前から盗めるものは大きいねん」
先程まで世一が蹴っていたサッカーボールをいつの間にか手にしていたのか、すでにボールは烏にがっちりとホールドされている。
烏のその様子にホッとしたのか、気を抜きながらも立ち上がる。
「ん、」
そんな淡白とした答えではあったが、烏は背中にゾクゾク、と寒気を感じた。 そして世一の双葉に手を伸ばし、目を瞑る世一に違和感を覚えながらも頭を撫でた。
「え、サッカー?俺もやる」
違う乙夜、今じゃない。
その後、烏の怒号がコート内は愚か、フランス棟全体に響き渡った。
ドン
そんな鈍い音が廊下に響き渡る。
時は遡り、夜遅くの青い監獄。昼間は明かりが灯り、騒がしい監獄内もすっかり静かになっている。
そんな静かな廊下をおぼつかない足取りで歩く者が1人。雪宮剣優、その人である。ドテ、ドテ。と一歩一歩が重いものであり、常にふらついている。
誰一人周りにいない。見えづらい視界で周りを捉えながらも壁に手をつき歩こうとした_瞬間。ドン。と鈍い音を立てて雪宮は倒れた。
「けん…!」
いつも短いあだ名で自分のことを呼ぶ、愛しいあの子が必死の形相で走ってくるのを見たのを最後に、雪宮の意識は途切れた。
◇◆◇
「…」
目覚めて初めて目にしたのは白い天井。それは見慣れたものであって雪宮は内心ホッとする。
「…」
がちゃがちゃと音がすると思い、少し横に視線をズラす。そこにはお気に入りのルービックキューブをイジっている世一がいた。ちょうど揃ったのか、こちらに目線をズラした際に目が合った。
改めて目を見るのが少し恥ずかしく、目を逸らしたところ、雪宮の手に小さな手が乗る。
改めて顔を見ると、少し不安そうな顔に雪宮の視線が向かう。
「世一くん…ごめん」
「!」
いきなり喋ったことにびっくりしたのか、謝られたことにびっくりしたのか、定かではないが、驚いたような顔をした後、フルフルと勢いよく顔を横に振る。
その様子に安心したのか、固めていた表情筋を緩める雪宮。
「…目、大丈夫?」
「!」
今度は雪宮が瞳を大きく開き驚く。自分の持病を見破られていたのか、そう言うような表情をする。なぜ世一が知っているのか。それには彼の習慣が関係している。もとより、世一は人の行動を探る習慣があった。それは青い監獄に来た後でも同様であり、自分のことを知られる分、人のことを知るのが世一流であった。
「…知ってたんだね。」
ふぅ、と一息つく。世一に言う覚悟がついたのか、震えた声で続ける。
「そう、僕は目の疾患を負っているんだ。その内容は分かっているだろうから言わないけれど…。疲労が溜まるとどうも駄目みたいで、ごめんね 」
そう言い切る頃、雪宮の頬には一粒の涙が伝っていた。世一はぎゅっと手を握る力を強め、言葉を紡ごうと必死に言葉を探す。
「…神様は、いるよ」
雪宮の神への信頼を知っているかのように繋げる言葉には小さな気遣いが見える。
「けど、チャンスは自分で作る。そうするしか、僕にはなかった」
強い目線で雪宮に訴える世一。その瞳にはこれまでの不安や苦労が全く感じられないほどの清さがあった。
大粒の涙が布団にポツポツと落ちる。
「…けど、言ってもらうなら、『ごめん』じゃなくて、『ありがとう』がよかった、」
そう言う世一の頬は少し赤く染まっており、恥ずかしそうに雪宮の手を握っていた。
雪宮にはそういう世一すら神様のように見え、ぎゅっと抱きしめる。困惑はしながらも、雪宮を抱き返す世一。世一のおかげで、雪宮は赤子の様に泣きじゃくった。
「ぅ…」
カメラの存在を認識した瞬間、あの人達の事を思い出し吐き気を催す。
騒ぐ胃と食道を宥めながらも、ふらつく自分の体を支えるために壁に手をつく。
あの時のことほど、思い出したくないものはない_。
◇◆◇
僕の両親は変だった。幼い僕を監禁して、好きなように外に出してくれなかった。
「愛してるよ、世一」
「世界で1人の、私達の息子だもの」
その代わりに愛を溢れるほど貰った。だけど、もう原型をとどめていないほどの歪んだ愛。
それが僕には恐ろしくて、ただただ吐き気が募っていった。
「ご飯よ。食べてね〜」
母親から貰ったご飯も、血や髪の毛が入っているようでろくに食べられない。
だけども食べ終わるまで母が直ぐ側にいる。その場ではなんとか食べ物を胃に通し、母が居なくなってからトイレに吐く。
おかげでいつも胃は空っぽで、胃酸の酸っぱさだけが口に残る。
「世一は良い子だね」
そう言って頭を撫でてこようとする父親。慈愛に満ちた目にはなにか裏があるのかと思ってしまうほど恐ろしいものだった。
だけども父の手を払うほどの力も勇気も無かった僕は、父の好きなように体を弄られた。
服は少しはだけ、肩で息をする僕の姿を、父は笑顔で見ていた。それがまた、別の意味で恐ろしかった。
毎日こんな生活が続いていた。胃酸の酸っぱさに顔を歪め、大人の怖さに顔を歪める。
◇◆◇
「…ぁ」
ギュイン、と音を立てるカメラのおかげで現実に引き戻された。
見られている。そう思うとさらに吐き気が増し、そこに座り込む。
『どうしたんですか?』
『…』
『失礼するよ』
そこへ偶然通りかかったロキが世一を発見。返事もできず、焦点の定まらない目、青い顔をしている世一を只事ではないと読み取り、抱きかかえ、振動を与えないように細心の注意をはらいながら救護室へと向かう。
『カメラ?』
運んでいる最中に世一の瞳がカメラに向かっている事を確認したロキはふと呟く。世一も気が戻ってきたのか、コクリとゆっくりと頷き、顔を更に青くして言った
『感じる…両親の視線が_』
どうもししょー。です!ここまで読んでくださりありがとうございます!
初投稿でドキドキしながら書いていました…!
小話的なお話をたくさん書いたのですが、読み返したらだいぶ殴り書きでした!(笑)
以前は別アカウントで世一くん愛されを書いておりました!久しぶりの復帰でございます!
この方かなー、というような予想がありましたらコメントしてみてください!返すつもりでいます!
これからは周1投稿をしていきたいと思うので、よろしくお願いします!
改めて、読んでくださりありがとうございました!
コメント
8件
最高ですね。小説書くのうますぎますて。 個人的には被害者匿名インタビューが好きですね… 解像度が高すぎる笑 あともしかしてこのよっちゃんロングですか…??
物語見させて頂きました!! もうめッッッッちゃ最高でした✨ 世一くんの無意識に人を惚れさす姿を見てめっちゃニヤけてました笑(そんな所も良き(*´-`) 続きも楽しみにに待ってます! あ、あとフォロー失礼します🙏 これからも頑張ってください (*^▽^*)