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風子さんっ👏👏👏 パパとの対峙…パパは認めるか?!
「もう一度言うわっ。秋山は私の夫ですっ。アナタとは遊び、ただの遊びで気の迷いなの。会わないと言ったのに来るなんて、警察呼ぶわよっ!」
と、今度は一歩道路に出てケースを大きく振り、中にあった塩を全部ぶちまける。
「きゃ……っ」
頭から塩を被った女は、恐ろしいモノを見るような目で私を見て、走って行った。
……フゥ…夫に聞くしかないな……
お花屋さんより先に言うことが出来てしまった。
じゃりじゃり、と塩を踏みながら家に入ろうとすると
「風子さん……大丈夫?」
隣の2階の窓から、小さな声が降ってきた。
「ああ……直美さん。恥ずかしいところを見られたかしら……」
と、私も下を向いてしまえば、彼女に声が届くはずもない。
「警察って聞こえたから……」
ああ……この季節、窓が開いているわけでもなく、2階まで私とあの女のやり取りが聞こえていたわけじゃないのか。
「直美さんところは大丈夫だった?なんか……しつこい…そう、怖いくらいしつこい押し売りだったから、ちょっと大げさに追い払ったのよ」
そうよ……追い払ったの。
「もう大丈夫ですか?トラブルになってなければ……いいですね」
「大丈夫、ありがとう」
彼女の目が、アスファルトの白い粉をウロウロしたようだけれど、そんなことを気にしている余裕はない。
私は開けっ放しだった玄関ドアを閉めてから、インターホン録画を確かめる。
ちゃんと撮れている…気が重いけど頑張りどころだわ。