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???「今から脱出ゲームに行くぞ!」???「脱出ゲームですか?」
???「へぇ〜楽しそうね」
???「俺は行ったことがないからぜひ行ってみたい」
???「満場一致だね!わたしもいくよ!」
「雨花」、「橙」、「桃時」、「兎白」は「瑠璃人」に「脱出ゲーム」に誘われていた。
瑠璃人「結構頭使うゲームらしいんで!橙と兎白さんいればどうにかなるっしょ!」
桃時「しれっとアタシたちを戦力外に認定してるわよ」
雨花「あはは!頑張らなきゃね?」
橙「どんな脱出ゲームなんですか?」
瑠璃人「病院だよ。病院に入院してる女の子を助けて外に出れば勝ち!どういう風に助けるかはその場で言うみたいだぞ?」
瑠璃人は脱出ゲームのポスターをみる。
雨花「病院か!どういう病院なの?」
瑠璃人「鬼灯町の外れの方にある病院らしい」
桃時「え?本物の病院使うわけ?!」
橙「本格的で面白そうですね!」
兎白「あぁ、より楽しさが増すな」
瑠璃人「じゃあ行こうぜ!」
瑠璃人に連れられ、雨花、橙、桃時、兎白は「脱出ゲーム」会場へと向かった。
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桃時「…………で?」
「「どうしてこんなことになってるわけ?」」
瑠璃人「おかしいな……このポスターの地図の通りに来たはずなんだが……」
橙「ここ、病院は病院でも……」
「「廃墟の病院ですよ?」」
兎白「薄暗い電気が付いてるから手元もみれるし安心だな」
雨花「そうだね!真っ暗だったらスマホ片手に移動しなくちゃ行けなかったもん!」
瑠璃人「いや!逆にそれが怖さをそそられるんだよ!!」
橙「ここ幽霊出たりしませんよね?」
桃時「さぁどうかしら?アタシたちがこの病院に入った瞬間、シャッターが下がったし誰かが故意にやってるとしか想えないけど」
雨花「鍵もかかってるし、誰かがやったのは間違いないね」
瑠璃人「じゃあやっぱりここなんだよ!脱出ゲームの会場は!だってそれぐらいしか考え付かないだろ?!」
橙「うーん……そうだと良いんですけど……」
兎白「とりあえずシャッターの鍵を探そう」
雨花「そうだね。ここ一階だからこの病気の地図によると……二階に通じる扉はここだね」
ガチャガチャ
雨花「開かない」
桃時「アタシ今日ピン持ってないからピッキングできないわよ?」
橙「ど、どうするんです?」
雨花「みんなは一階を探索してて。わたしはどうにかしてここの扉を開けるから」
兎白「開けるってどうするんだ?」
瑠璃人「ていうかお前ピッキングなんてできんのか?すげぇ」
雨花「あの空気口から入ってみるよ」
雨花は、ジャンプして、空気口の縁に指を当てて体を固定し、蓋を開け、空気口の中に入った。
雨花「みんな頑張って〜」
雨花は先に進んだ。
桃時「あいつどんな身体能力してんのよ……」
橙「今に始まったことじゃないですけどね」
兎白「俺たちもやろう」
瑠璃人「そうっすね」
橙たちは、一階を探索する。
橙「うーん……あっここにパソコンがある。電源は入るわけないか」
そう言いながら、橙はパソコンの電源を入れる。すると……
橙「え?!電源が入った!?」
瑠璃人「どうした!?橙!」
桃時「何かあったの?」
兎白「どうしたんだ?」
橙「いえ、そのパソコンの電源が付いたので不思議だなと」
桃時「確かに。こんな廃屋な場所にあるパソコンの電源が付くなんておかしいわ」
橙「な、何だか怖くなってきました……!」
瑠璃人「お、俺も……」
兎白「ひょっとすると何か脱出するためのヒントがあるかもしれない」
桃時「そうね。探しましょ」
瑠璃人「前向きだなぁ!!おい!!」
兎白はパソコンをカチャカチャと操作する。
兎白「ん?一つだけデータがあるぞ」
瑠璃人「どんなデータっすか?」
桃時「手術の録画データね。再生して」
兎白「あぁ」
兎白は、データを再生しようとした。しかし、
兎白「再生できない……」
橙「え?」
桃時「本当だわ。再生するにはパスワードが必要みたいね」
瑠璃人「何か怪しくね?」
橙たちはその後パスワードを探したが、どこにもなかった。
ガチャ
雨花「みんな〜戻ったよ〜」
橙「あっ!雨花さん!この二階に通じる扉を開けたってことは!鍵みつけたんですね!!」
桃時「で?どうだった?シャッターの鍵あった?」
雨花「残念ながらシャッターの鍵はなかった。でも、色々情報は手に入ったよ」
瑠璃人「情報って?」
兎白「何が分かったんだ?」
雨花「まずね。この病院の二階にある401号室にはある女の子が入院してたみたい。そして、その女の子の身には多分医療ミスがあったんだと想う」
橙「医療ミス……」
桃時「それで?何でそんなことが分かったの?」
雨花「二階までは行けて、二階は病室だった。だから全部の部屋をみに行ったの。そこで401号室には、女の子の遺影とガラケーが置いてあった。一応気になって充電器があったからガラケーは充電中。そして最上階の三階は空気口の蓋が開かなかったから、流石に全部壊すのは良くないと想って、拳一個分だけ穴を開けて、小雨丸に写真を撮って貰った。その写真の一つにこれが……全くこんな重大なことを簡単な紙に書いて置いておくなんてこの病院だいじょぶ?……」
雨花が出したのは、「401号室 医療ミス」と書かれたメモが置いてあった写真だった。
兎白「じゃあさっきの手術の録画データは……」
瑠璃人「その女の子の手術録画データ……」
橙「うぅーん……」
桃時「ちょっとあんた大丈夫?!」
橙「…………つ、つまりですよ?この現象全てその女の子による怨霊の力……?!」
瑠璃人「へ?!た、確かに……!」
橙と瑠璃人は震え上がっている。
雨花「二階には、他にも部屋があるみたいだったんだ。行ってみよう」
兎白「あぁ、その女の子の無念のためにも真相を明らかにしないとな」
桃時「アタシはサッサっとこんな怪奇現象なのか脱出ゲームなのか分からない場所おさらばしたいわ〜」
雨花、桃時、兎白はどんどん先へ行く。
橙「ちょ!ここで置いていかないで下さい!!待って下さいよ!」
瑠璃人「こいつら頭おかしいだろ……」
【続く】
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