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彼は赤く燃え、僕は澪に透き通る

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7 - 【番外編】青×白編 ―「交わる色、揺れる心」

2025年06月22日

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青×白編 ―「交わる色、揺れる心」


※題名の通り青白、そして残りは消去法で桃黒です


天界の寮舎――

夜、白は書庫でひとり、書物を読みながら小さくため息をついた。


「……水君も、立派になって……俺だけ、取り残されてる気するわ」


その独り言に返答したのは、背後からの声。


「お前はお前で、ちゃんと見とるやろ」


「……青ちゃん?」


青が壁にもたれ、にやりと笑っている。


「水が立ち上がれたんは、白がおったからや。自信もて」


「……そ、そんなん言われたら、泣いてまうやろ」


「泣けよ。俺の前でぐらい」


白の頬が一気に赤くなる。


「な、なにさらっと言うとんねん!」


「お前、気づいとったやろ? 俺がずっと、お前のこと、見てたって」


「……うすうす、な」


青が近づき、白の本をそっと閉じる。


「じゃあ、俺にもはっきり答えてくれへん? 俺、お前のこと――」


「好きやで、青ちゃん」


その答えに、青が驚いたのは一瞬。

すぐに笑って、白の手を取った。


「せやったら、今夜からは俺のもんや」


「……うん、せやな」


――交わるはずのなかった二色が、穏やかに溶け合った夜。

彼は赤く燃え、僕は澪に透き通る

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