テラーノベル
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不明ちゃん。
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「どうすればいいんだよ!? このままじゃ……!!」僕が叫ぶ間にも、アストラル・エデンはゆっくりと降下していく。
ゴゴゴゴゴ……。
巨大都市が軋む音。
崩れた塔から瓦礫が降り注ぎ、空が赤黒く染まっていた。
この質量が落ちれば――麓一帯が消し飛ぶ。
ノヴァが高速で演算を続ける。
「落下予測まで残り8分!」
「通常手段での停止は不可能です!」
「そんな……!」
その時。
レイナが一歩前へ出た。
吹雪の中、銀髪が大きく揺れる。
「私がなんとかします!」
「レイナ!?」
彼女は両手を胸の前へ掲げ、静かに目を閉じた。
すると周囲の白樺模様が淡く発光し始める。
白い粒子が雪と共に舞い上がった。
レイナが、古い言葉のような呪文を唱え始める。
「――アルス・ルミナ……」
「ステラ・フォル……」
空気が変わった。
雪山全体が、静かに共鳴している。
ノヴァが驚愕する。
「これは……古代星樹術式!?」
レイナの足元から巨大な魔法陣が展開される。
白銀色の光。
それは山全体へ広がり、空中都市へ向かって伸びていった。
次の瞬間――。
ズゥゥゥゥン……
アストラル・エデンの降下速度が、僅かに鈍る。
「止まった!?」
「完全停止ではありません!」
ノヴァが叫ぶ。
「ですが、都市全体を支えています!!」
レイナの身体が激しく震える。
額から汗が流れ、光が不安定に揺らいだ。
「くっ……ぅ……!!」
「レイナ!!」
彼女は苦しそうに、それでも笑おうとした。
「だ、大丈夫……」
「でも……長くは……もたない……!」
その瞬間。
空で暴走するセラフィムが、ゆっくりこちらへ顔を向けた。
胸の巨大な赤い目が、レイナを捉える。
ギチ……ギチギチ……。
そして、低い声が響いた。
「……星樹の、末裔……?」
ノヴァが息を呑む。
「まさか……レイナの正体は……」
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