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ふぉーせいくん短編

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ふぉーせいくん短編

2 - 拝啓、私へ 007n7 c00lkidd

♥

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2025年10月09日

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CP要素なし、過去捏造有

誤字脱字はお友達



見捨てられるとは…???

どういった感じで見捨てられるのかが分からない…!!!



c00lguiについての調べが曖昧な状態で書いたので、c00lkiddが盗んだのか、007n7が譲渡したのかが微妙。今回は前者として進めさせていただきます


CPについてお話しながら書いてました

楽しかった




モチベいい感じだから結構更新早めで私がにっこり

尚、読んでいる人がいるかは別…



teller初心者






Main

007n7

c00lkidd










後悔

人間、誰もが一度はするだろう。あの時これをしなければ、あの日あれを言わなければ。思い返せば後悔というものは人生において無数に存在する



…私は、後悔ばかりの人生だった












当たり障りのない日常に飽きるのは必然で、何らかの刺激が欲しくなった。



だから、興味本位で始めたスクリプト。所謂ハッキングだ。全て自分のものになった気がして、楽しくて。それだけで、私が私でいられる気がした



退屈な日々を終わらせたい、という私の願いは叶った。







ただ、その願いの対価は、あまりにも大きかった















ある日。家の前に赤子が捨てられていた。その赤子は皮膚疾患を患っていたらしく、肌は黒でも白でも黄でもない、赤色だった


哀れに思った。喜怒哀楽という感情を持つことすらなく、世界というものを知ることすらなく、身勝手な大人によってその命を終わらせていくのか。何を思ったのか、私は彼を引き取った。それを機にハッカー兼エクスプロイターであった自分とは別れを告げ、父親代わりになった。Roblox全体に大混乱を引き起こすことで悪名高かった自分が、今や一児の父親だ、なんて。過去の私が知ったらどう思うのだろう






それから何年か経った。彼は少しやんちゃで、悪戯もするけれど、私も彼も、毎日が楽しかった。子供の成長というのは早いもので、あんなに小さかった彼はみるみるうちに大きくなっていった




そんな彼は、私の過去の悪行…c00lguiを見つけた。好奇心からそれを盗むと、ある店で大混乱を起こした。

当時の私は、彼がそんなことをしているなんて知らず、外出から帰ってこない彼を探し回っていた。燃える店の前で崩れ落ちていた店員の絶望顔が、今でも忘れられない。



店の前で彼の名前を呼び続けると、無邪気に抱きついてきた

近くに浮かぶ「c00lgui」







私と彼に血は繋がりはないが、子は親に似るとはよく言ったものだ

彼の悪戯好きな性格を少しでも咎めるべきだった…





そうして大混乱を起こした後、彼は忽然と姿を消した














彼がいなくなってから数日。未だに彼は見つからず、時間だけが無慈悲に過ぎていく


そんな時、私は何処かの遊園地に迷い込んだ







赤が主体の園内では、彼を思い出してしまい妙に心が落ち着かない。







彼の笑い声が響き渡る


子供らしい無邪気な高笑いが耳から離れない






ここにいるのかい?c00lkidd







探し続けていた彼を探して園内を走り回って、ようやく彼を見つけた

顔はまだ子供のような幼さを残して、体だけが大人と同じくらいに大きくなっていた。見ない間に随分と変わってしまったが、それでも彼だった




彼は言った

「パパ!!遊んで!!!」

「みんな遊び疲れて寝ちゃった。だから、みんなが起きるまで、僕と一緒に遊んで!!」




そこで“眠って”いる人々をつまらなそうに見てから、私の方へと振り返る。


「…うん、分かったよ。じゃあ、みんなが起きるまで、僕と一緒に遊ぼうか」




c00lkiddとの鬼ごっこ

これがただの鬼ごっこだったらよかった。


追いつかれたら、彼らと同じ運命を歩む。彼らは眠っているが、それはただの眠りではない、死という名の永眠だ。二度と目覚めることはない。





一体、どこで選択肢を間違えてしまったのだろうか?そんなことばかりが頭の中を巡り続ける。




…最初からか。もっと早く、幸せに気づけなかったのだろう。


どうしてもっと早く、自分がおかしいと分からなかったんだろう。


なんでもっと早く…あの子を正しい道に歩ませることができなかったのだろう。







どうしようもなく愚かでくだらない私を、どうか許しておくれ、c00lkidd










「捕まえた!!!」



首に掛けられた手に力が込められるのを感じると同時に、視界がぼやけていく。酸素が取り込めない。彼を傷つけられない無意味な抵抗、力も入らなければそんな気力もない。





ぐるぐる、昔の記憶が高速で流れていく

走馬灯か。不思議な感覚だ、自分の一生を振り返る、なんて。これが身体…脳の反応の一種で、ここから生き延びる方法を探しているのはよく分かっている。それでも、もう長く生きられない、と、身体ではない、私自身が理解している。この子によって人生の幕は降ろされる。



彼に殺人という十字架は背負わせたくなかった。でも、ここじゃそんなことは通じない。既に何十人と犠牲になっていて、私が見たこの惨事も、氷山の一角に過ぎないのだろう。







あぁ、私は…誰かの幸せを壊していたのか。幸せを壊される感覚というのは、こういうものだったのか。そんな過ちに気づくまで、凄く長い時間が掛かってしまった。でも、気づいた時には、もう手遅れだった。

後に悔いるから後悔というのであって、結局は今更でしかない。



ぷつん、と意識の糸が切れた












…私は、あの子の父親になれていたのだろうか?















雨が降っている



「パパ!…パパ?」


ねぇ、起きて、パパ

眠っている父親の体を子供が揺する。



「パパ…どうして動かないの?」


何で起きてくれないの?

彼と遊んだ相手は、皆目を覚ますことがない。



「……遊びに飽きちゃったの…?」


僕、何か悪いことしちゃった?

悲しいことに、この子供は死というものを理解できない。



「…ねぇ……お父さん…」


…どうして起きてくれないの…?

震えた声。目元に浮かんだ涙。酷く冷たいけれど、彼は目覚めを待っている。














007n7

後悔と心壊。多くの後悔を抱えて眠りについた大人。



c00lkidd

無垢で純粋。目覚めることのない父親を待つ子供。






next…アンサー Shedletsky 1x1x1x1



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