テラーノベル
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圭吾の意識が揺れる中、彼の目の前に忽然と鏡が浮かび上がる。
「……久しぶりだな、兄弟。」
鏡の中から、薄暗い世界に閉じ込められていたもう一人の圭吾――鏡の圭吾が姿を現した。
その瞳は深い哀しみと怒りをたたえている。
「俺はここで、ずっと待っていた。
お前が“影”に飲まれるのを、ただ見ていることしかできなかった。」
現実の圭吾は凍りついた。
「お前が動けば、この世界が壊れるかもしれない……。」
しかし、鏡の圭吾は冷たく言い放つ。
「壊れるなら壊せ。
だが、俺たちは一つにならなければ終われない。
お前の闇も俺の孤独も、全部受け入れて前に進もう。」
その瞬間、二人の圭吾の意識が交差し、強大な力が目覚める。
だが、それは同時に、志乃や颯太の世界にも大きな波紋を呼び起こす。
「圭吾が……あの鏡の中のもう一人と融合するなんて……。」
志乃の胸に不安が走る。
「でも、彼が全てを背負うなら……私たちも支えなきゃ。」
鏡の中と現実。
二つの世界をつなぐ圭吾の魂は、今、運命の分岐点に立っている。
彼が選ぶ未来は光か闇か――。
光バージョン闇バージョンどっちもいきます!!(-д☆)キラッ
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