※唐突にようはじにハマった主。そして公式から投下されたマフィアパロ…(?)。飯綱さん〜!
飯綱さんはね…もういいキャラだと思う。妻帯者の中で一番好き。旦那としてはもちろんだけど、学園長に対するクソガキ感が癖になってきたこの頃。そして毛刈り事件の隊長によるフルネーム…!変な性癖全開ですが、その性癖にゾッコンなんです。もう書くしかないですよね…
マフィア…つまり裏の世界なので暴力・流血・殺人表現があります。そして飯綱さんは結婚してません。それでもいいよって人は楽しんでいってください
夜も老けてきた頃、1人のお面をつけた男があるいる。男は あるマフィアのボス・蘆屋道満。ここ最近多くの部下が死んで発見されている。それも、ボスが自ら出向くほどに
「(さて…間に合うといいのですが)」
「おやおや…コレはまた派手にやられましたね」
「ハァハァ…ギロ」
道満の前には、大量の死体があった。調査を任せた部下たちだった者だろう。そして、その上にいるのは、血まみれの…子供
「…君が犯人、ですね?」
「…」
少年は、ただ警戒するようにこちらを見ているだけだった
「困りますねぇ…もう、君だけで150人以上殺されたことになるのですが」
「…だから?」
「…とんだクソガキですね…」
少年は、この大量の死体を見ても、怯えもしない。この鼻がおかしくなったと思うほどの血の匂いにも、顔色ひとつ変えない。そして、口ぶりから人を殺すことに慣れている
「見たところ、君は15歳くらいでは?」
「関係あんの?」
「質問を返すなと学校で教わりませんでしたか?」
「0点以外取ったことねーから知らねーよ」
「はぁ…これだからガキは嫌いなんです」
言い終わるや否や、道満は懐から銃を取り出し、少年に向けた
「…」
銃を向けられてるとは思えないほど、少年は落ち着いていた
「怖くないんですか?」
マフィアのボスである道満は、この歪な感性の少年が理解できなかった。マフィアなのだから、殺しも暴力も生活の一部だ。故に、このくらいの年頃の子供を撃ち殺すなんてこともあったが、大人でも、ここまでー落ち着き払っている人間はそういない
「(…なんなんですかね、このガキ)」
「…フゥー」
息を整えるように深呼吸する少年
「大人しくすれば、予定より拷問は軽くしてあげますよ?」
「拷問…ね」
拷問、という言葉さえ、この少年には恐怖として捉えられていない
「やってみろよ!!」
「(こいつ…早いな)」
「!」
バン
乾いた音が、路地裏に響いた。道満が発砲したのだ。しかし、少年はその銃弾を避けていた。道満は、2発目を準備すべく、素早くスライドをひき、再び銃口を少年に向けたが、向けるよりも早く少年は道満の拳銃を蹴り飛ばしていた。そして、少年は壁を使い道満の頭上を飛び越えていった
「身軽ですね…!」
「…」
少年は飛び越えて様に恐らく部下から奪ったであろう拳銃で発砲した。道満も、マフィアのボスだ。避けたはいいが、少年の足の速さを考えれば、致命的な遅れをとっていた
「(まずいな…)」
道満は、久しくここまで焦ったことはなかった。ここでこの少年を取りこぼせば、後が面倒になる。そう考えいた矢先
「あれ?あっちゃん。何してんの?」
「!新手か」
こんな時でなければ聞きたくもない声だったが、背に腹は変えられない。少年も、いきなり目の前に男が現れ止まっている
「なんだ?こんな時間にガキ1人に何してんの」
「烏!その少年を捕らえてください!!300万までなら出しますから!!!!!!」
「あっちゃん流石〜太っ腹〜」
「ちっっ! 」
少年も、疲れてきたのだろうか。先ほどよりも動きが鈍い。これなら…
「烏!詰めて!!」
「はいはいっと!」
「!くっそ、」
トンッ
後ろから道満が手刀をいれ、少年は意識を失った
「マジで何してんの、あっちゃん」
「貴方には後ろの死体が見えないんですか?」
「…まさか、」
「このクソガキが犯人でしょうね」
「どうすんの」
「…そうですね、どうしましょうか」
道満は、迷っていた。この少年の意識を刈り取ったはいいが、この先を考えていなかった。そもそも、殺すならここで殺してしまった方が早い。しかし同時に、道満はこの名も知らぬ少年に興味を持ち始めていた。自分でも自覚しているが、道満はある男への強い執着がある。マフィアのボスとして君臨しているのも、その男への当てつけだ。そんな自分が、興味を持った。一晩で17人を葬った強さにも。銃や拷問にも怯えない姿勢。何より、自分を焦らせた。道満にとっては大きすぎることだった
「…あっちゃん?」
「…とりあえず、連れて帰りましょうか。話はそれからです」
この子の返答次第ですが、と蚊の鳴くような小さな声で発せられた言葉は、烏、と呼ばれる男には聞き取れていた
「(まさかあっちゃんが晴明以外に興味を持つなんてな…)」
対して道満は、仮面の下で不気味に、けれどどこか嬉しそうな表情を浮かべ、口角を上げた
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