神殿の広場での戦いが終息し、広場には深い静寂が広がっていた。マドレシスは、傷と疲労を感じながらも、心の奥に新たな疑念を抱えていた。エリオスの裏切りと、兄マデスとの壮絶な戦いを経て、彼の頭には一つの疑問が浮かび続けていた。それは、真の18の厄災とは一体何なのかということだった。

神殿の中で、マドレシスとエリオスの戦いの跡が残る中、エリオスの偽物の導きの石が暴露されたことにより、マドレシスは新たな謎に直面していた。それは、18体の厄災の正体がまだ明らかでないということだった。彼の心には、ひとつの神がそれらを操っているのではないかという疑念が浮かんでいた。エリオスが消えた後、マドレシスは神殿の遺跡を探索し、かつての神々の知識を求めた。彼は神殿の奥深くに秘められた古の書物や碑文を探し、その中に真実が隠されていることを確信していた。

ある日、神殿の地下深くで古代の碑文を発見したマドレシスは、その文字が古代の神々の記録であることを理解した。碑文には、18の厄災の存在とその本質についての記述があったが、その内容は暗号のように複雑で解読が難しかった。

「真の18の厄災は、一つの神が持ち合わせる18の形態である。」碑文に刻まれた言葉が、マドレシスの頭に響いた。彼はその意味を理解するために、さらに深く調査を続ける決意を固めた。

数日後、マドレシスはついに碑文の中に隠された秘密を解読した。それは、18の厄災が実際には一つの神が持つ18の異なる形態であるという驚くべき事実だった。その神は、かつての神々の力を取り込み、全ての厄災を操る存在であった。

マドレシス「そうだったのか…早く、皆に伝えなければ…これはただの試練じゃなくなる…」

神殿の暗闇に包まれた広場で、マドレシスはその深い衝撃に立ちすくんでいた。そして、黙々と階段を登り、会議に割り込む。

アレス「何のようだ？」

マドレシス「すまない…伝えなければならないことがある…」

マデス「何だ？」

「真の18の厄災は、最高神であり、我が兄、マデスだ…」