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……最近、流星に構いすぎている気がする
いや、理由はわかっている。あの世界で、俺が…きっと流星に関わる形で死んでからどうなったのかを見たから
だからあんな結果にはしまいと行動してるからだが
『燈和野、どした?』
「ん…あぁ、いや……なんでも……」
ない、ん、だが…
なんとなく、流星の視線がこそばゆくて、あの流星の視線に少し似ている気がするのは、都合のいい解釈なのだろうか
口調は今まで通りでデリカシーのない発言となにかとからかってくるのは変わらないくせに、その視線が妙に優しいというか、こう、微笑ましそうというか、とにかく落ち着かなくて困る
何が困るって、嫌じゃないのが、尚更……
__ふふ、困ってる燈和野も可愛いね
中にいる流星がにこにこと笑っているのを感じた
「〜…っ、!!///」
『ぅおっ?!え、どした?!いきなり真っ赤になって…大丈夫か!?』
堪らず顔に熱が集中するのを感じる
流星は額に手を当て『熱ではないか…』などと真剣に言ってくるのがさらに恥ずかしい
「…さわるな、ほっとけ、//」
『えぇ?でもよ〜』
この、あの世界とこちらの世界で2人にどこまで違いがあるか分からないが、あの世界での流星は、少なくとも俺に対して好意に近いものを持っていたように思う(じゃなきゃ死んだ友人の別世界の魂呼んで可愛いだのなんだの言わないだろ、)
そしてその感情に拒否感は生まれなかった。戸惑い疑いこそすれ、嫌ではなかったのだ
「……しばらくすれば落ち着く」
むしろ……嬉しい…ような……、
いや、あちらの流星が目の前で息絶える姿は胸が張り裂けるほど苦しかったし、いなくなるなと、縋りたくもなった
__素直に認めれる?
少しからかうように中の流星は聞く
認めるしか、ないだろ
この、デリカシーも無くて図体と筋力しか取り柄のない優しい奴を、きっと、どこかで好きになっていたんだから
「……なんでお前なんか、」
『え?!いきなり何?!俺なんかした?!?!』
あほみたいにわちゃわちゃする目の前の男の、今までなら鼻で笑うような行動も、なんだか可愛く見えてきて
時折見せる心配そうな顔に、不本意にもときめく自分もいて
「別に。……ご飯行くんだろ。早く行くぞ」
『えぇ〜?まぁいいけどよ』
どうやって伝えるか、いや、今更伝えられるか、すぐに浮つく心を抑えて、今日も友人を振る舞いつづける