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兄貴が笑っているのを何故か兄さんは開いた口が閉じないといった様子かと思えば、少し嬉しそうに頬を緩めた。
俺はそれが不思議で聞いてみたんだ。
「兄さん、何にそんな驚いて、嬉しそうなんだ?」
「顔に出てたか」
恥ずかしそうに頭をかいて兄さんは言葉を漏らした。
「主炎はな、あんま笑わないんだ。でも、お前のおかげであいつ、あんなに楽しそうに笑ってるってのが、嬉しくてさ」
兄さんは嬉しそうに兄貴を見つめながら幸せそうにそう話してくれた。
「そっか」
兄さんと話し終えても兄貴はまだ笑っていた。
「家に帰って飯でも食うか。今日は炎露が生まれたからな、腕によりをかけて作るか」
「兄さんの飯か。美味いから炎露、期待しとけよ」
「わかった」
「Xaxa期待に応えれるように頑張ろう」
兄さんも兄貴も幸せそうに笑っていて、俺も釣られて笑った。
家に入って兄貴に家の案内をしてもらった後、最後にダイニングに来た。
机の上には、沢山ロシアの伝統的な料理があった。
ボルシチ(赤かぶぶのスープ)や、プロフ(羊肉を使ったロシアの炊き込みご飯)、デザートとして、ブリヌイ(ロシア風のパンケーキ)など本当に沢山あったんだ。
どれもこれも美味くって本気で幸せだと思えた。
食事中でも、兄さんは楽しそうに経験してきた事を話してくれた。