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翌日。
動画撮影を終えた六人は、機材を片付けていた。
メルト 「今日も楽しかった、」
らいと 「編集頑張らんといけんね。」
みかさ 「らぴす、疲れてないか?」
らぴす 「うん、大丈夫……あっ。」
らぴすは慌てて口を押さえた。
ロゼ 「『大丈夫』って言いそうになったね。」
らぴす 「えへへ……。」
心音 「無理してないなら、それでいい。」
兄たちは優しく笑った。
その時。
ガチャッ。
スタジオのドアが開いた。
??? 「らぴす。」
その声を聞いた瞬間。
らぴすの表情が固まる。
らぴす 「……。」
心音はすぐにらぴすの前へ立った。
心音 「またお前か。」
??? 「今日は話をしに来ただけ。」
ロゼ 「らぴすが嫌なら帰ってくれ。」
??? 「……。」
その人物は少し黙り込んだあと、小さく息をついた。
??? 「ごめん。」
全員 「……え?」
??? 「今まで怖がらせて、本当にごめん。」
らぴすは驚いたように顔を上げた。
らぴす 「……どうして。」
??? 「俺も、あの頃のことが忘れられなかった。」
心音 「どういうことだ?」
その人物は静かに話し始める。
??? 「昔、らぴすが病気で学校を休むことが増えた。」
??? 「でも俺は、それをちゃんと理解できてなかった。」
??? 「『また休みなの?』とか、『遊べないじゃん』とか……。」
??? 「軽い気持ちで言ってしまった。」
らぴすは黙って話を聞いている。
??? 「でも、そのあとらぴすは学校に来なくなった。」
??? 「それで初めて、自分の言葉で傷つけていたかもしれないって気づい
た。」
ロゼ 「……。」
??? 「謝りたくても会えなかった。」
??? 「だから連絡した。」
心音 「脅すようなメッセージを送った理由は?」
その人物はうつむいた。
??? 「返事がほしくて焦ってた。」
??? 「でも、やり方を間違えた。」
??? 「本当にごめん。」
深く頭を下げる。
らぴすはしばらく黙っていた。
やがて、小さく口を開く。
らぴす 「……俺も。」
全員がらぴすを見る。
らぴす 「俺も、ちゃんと話さないで逃げちゃった。」
らぴす 「だから、お互いにすれ違ってたんだね。」
その人物は目に涙を浮かべた。
??? 「許してもらえるとは思ってない。」
らぴすは少し考えてから答えた。
らぴす 「すぐには忘れられない。」
??? 「……うん。」
らぴす 「でも。」
らぴすは兄たちを見た。
心音、ロゼ、らいと、みかさ、メルト。
五人は優しく頷く。
らぴす 「少しずつ前を向きたい。」
その人物は涙をぬぐい、もう一度頭を下げた。
??? 「ありがとう。」
そう言うと、静かに立ち去っていった。
その背中を見送りながら、らぴすは小さく息を吐く。
心音 「終わったか?」
らぴす 「……うん。」
ロゼ 「長かったな。」
らいと 「でも、一歩前に進めた。」
みかさ 「これからは俺たちがいる。」
メルト 「もう一人で抱え込まない 」
らぴすは少し照れながら笑う。
らぴす 「うん!」
その笑顔は、以前よりも少しだけ明るく見えた。
そして兄たちは心の中で同じことを誓う。
「これからも、らぴすをみんなで守っていきたいと。」
――続く。
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コメント
3件
続き楽しみ𐔌՞⁔•͈ ·̫ •͈⁔՞𐦯⋆꙳
うわあ、この第24話、すごく良かったです…。らぴすが過去の相手と向き合って「少しずつ前を向きたい」って言葉を選んだところ、じんわり来ました。しかも謝罪の相手が「忘れられなかった」と自分の非を認めたことで、ただの和解じゃなくてお互いの成長が感じられる。心音たち兄組が一歩下がって見守りつつ、最後に「みんなで守る」と誓う構図も美しかった。伏線として「あの頃のことが忘れられなかった」という台詞、後々別の角度で効いてきそうな予感がしますね。