テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ぽてもち。
314
廃棄米
114
みずいろべ🫧
1,826
桜花
8,543
こんにちは、くろたです。
家具用品店にあった人を駄目にするクッションに座っていたところ、外国人(全く知らん人)に「本当にrelaxだね」と優しく言われ、なんとなく気まずくなりました。外国訛りの日本語ってパッと聞き取れませんね。
「…なあ、日本どこいった?」
朝から騒々しい。
ばすばすと空気の入る隙すらないような布団を捲るアメリカを見やる。
日本を探している心算なのだろうが、そんなところにいるはずがない。
あいにく牙をすっぽ抜かれたあの頭では考えようがないらしい。
「おいドイツ、日本どこ?」
「知らない」
口は毅然。眼鏡の奥の目だけが忙しなく動いていた。
隠せてない。などと言おうものなら俺の身が危うい。
我が身が可愛いわけでは無いが、あいつらに巻き込まれるのはごめん被る。
「ロシア、お前なんか知ってるか?」
案の定矛先が向く。
「…そのうち帰ってくるだろ」
自分の口から出た言葉が、一番自分を諭そうと必死になっている。
ずっと冷えた風に曝されている気がする。
「…そう、だよな。そうだよな」
アメリカの乾いた声が、動揺を取り繕うように響いた。言葉とは裏腹に動き続ける手先が、不安を告げていた。
…ドイツだけは、自然現象に歯をたてるような、不可抗力的な事象を諦観するような目で扉を見つめていた。
彼の指先が、苛立たしげに机を弾く。
その音だけが、しばらく、時間の所在を示していた。
「…探しに行くか?」
あまりにも長く感じた数時間を無言のまま過ごした末にアメリカが口を開いた。
確かに遅い。こんなに長い時間、日本が俺達から離れたことは無かった。
「…」
アメリカが、苛立ったように立ち上がって、何も言えずに座り直した。
ドイツの言うことはもっともだ。俺達がわざわざ日本の居場所を探し当てる必要なんてない。
また監獄内を彷徨いているだけかもしれない。
ただ、そうだと理解させてくれないのは、肺にひっかかる違和感のせいだ。
何か取りこぼしそうな。多分、これを感じているのは俺だけではない。
だから、誰一人動いていないのに、こんなに忙しない空気を纏っている。
似たような感覚になったことがある。
冬の日、伽藍堂になったかつての居場所につながるあの扉。
あのドアノブに手をかけたとき、同じ違和感を感じた。
自分の縋っていたものが、突拍子もなく消える予感。
……嫌だ。
駄目だ。それは。絶対。
触れた体温が、俺よりも体温が低いくせに、何よりも温かく感じたあの手が。
深い霧のような、深海のようなあの声が。
離れる…。
…気が狂いそうだ。
「…ロシア?」
渦巻き始めた感情に唐突に異物が混入して、肩が震えた。
アメリカが眉を顰めている。
「…何だ」
「手、血出てるぞ」
そう言われて視線を落とす。
開いた掌に赤が滲んでいた。
視認してようやくじんわりとそこが痛んだ。
「何をそんなに気にしてるんだ」
ドイツの言葉が、自分自身への誤魔化しにしか聞こえない。
ドイツの歯が、キリキリと音を鳴らしてるのは多分そのせいだ。
…気にしている。
いや…なんだ、ごちゃごちゃと。馬鹿らしい。
何をそんなに考えているのか。
日本は黙って消えるような奴じゃ無い。
…そのはずだ。
…日本は。ここにいてくれると。確かに頷いた。
信じていたい。それが…嘘だったとしても近くにいたい。
カツンカツンと、気取るように靴底で床を弾く先導者を見る。
一体何の用だ。と口にしたい気持ちは山々。
大人しく看守に着いていけば、看守部屋の、やけに小綺麗な灰色の扉に迎えられた。
漂う無臭が、僕の現状を嘲るように鼻腔に触れた。
お疲れ様です、と労うように差し出された紙片。
お偉い様の大好きな堅苦しい文章がつらつら綴られている。
が、言いたいことは一つのようだ。
『潜入捜査終了の告知』
なりを潜めていた心臓が、大きく動いた。
唐突に詩的な文章を振り翳したくなる欲に駆られることがありますが、大抵やる気が長続きしない。
結果温度差がとんでもない文章が出来上がることになる。これあるあるなんですかねえ…。
それでは、さよなら
コメント
26件
完結してしまったんデスカ?
辛そう(;;)
ぇぇぇ日本帰っちゃうの😭取り残されちゃった3人どうなっちゃうの🥹3人とも精神やばくなって暴れ狂いそう 続きめっちゃ気になります!