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紫ーside
親が再婚してできた兄なんて到底許せるはずもなく初めから嫌いだった。抵抗する気持ちがありふれている中、父がインターホンを押すと笑顔の仮面を張り付けた義兄が立っていた。
父「〜!____!!」
「〜____…?」
桃「____ 。」
「〜…_。」
何を話しているのかはあまり分からなかった。
紫『本当に気持ち悪い笑顔』
ただ、それだけしか抱かなかった。
母「全員揃った事だし自己紹介でもしましょうよ!」
お義母さんがそう言った。正直、やりたくなんかなかった。
父「良いじゃないか!!」
母「じゃあらん?やって頂戴。」
桃「桃瀬らんです、仲良くしてね。」
仲良くなんかしたくない。その思うがずっと頭の中で巡っていた。
父「じゃあみんなもやってくれないか?」
わざわざ、画像になんか入ってない奴に名前など教えたくもなかった。
父「ごめんね、みんなもみんなで色々あったんだ」
お前のせいなのに。俺は親父を睨んだ。
父「紫髪がいるま、水色髪がこさめ、緑髪がすち、金髪がみこと、ベージュ髪がなつだよ」
そう言って俺等の名前を出していくことに、嫌な思いがありふれていた。
桃「あのッ、俺は皆の声聴きたいですッ、」
その言葉は、一生忘れずに、好きになることはなかった。
母「お母さんは、皆の声ききたいな?」
「いるまはなんでできないの…?」
嫌な記憶。掘り起こされているたびに目眩がしてくる。拳を握りしめ怒りをこれまでかと堪えた。
そうしている内に、義母さんが、あいつを叱り始めた。その時の顔は少し苦しそうで、助けを求めているかのようで。少し引っかかっていた。
めんどくさくなる前に、その場を離れると、あいつは上に上がっていった。
赤「なぁwだれか見に行かね?」
なつが笑い混じりで口を開いた。
紫「俺は却下。なんも変わんね。」
さっきの様子を見ていたみことが続けて言った。
黄「じゃあじゃんけんで決めようや、!」
結局、意味もなくこさめが行くことになった。
紫「なんかあったら戻ってこいよ」
瑞「うん。」
そう言った。伝えたのもつかの間、涙でぼろぼろになったこさめが帰ってきた。無理にでも笑顔を造っていてまた後戻りしたような。そんな気分になった。
紫「こさめッ、!どうしたッ?」
瑞「いやだいじょうぶッ!こさがびっくりしちゃっただけだからね、!」
苦笑いで吐く嘘は誰が見ても見破れる、薄い物だった。
コメント
8件
ねぇぇぇぇ!!!続き気になる…🫵🏻