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あれから1年
私は16歳になった。
あれから私は森を抜けて此処に来た
此処は横浜の貧困街・擂鉢街
ここは頗る危険な地域だ
ここら辺では《羊》?とか言う不良グループ?みたいな人達が沢山いる。
羊の王的存在「中原中也」が仕切っている
今は冬だ。とても寒い。
私は薄着で非常に寒い。
家に帰ればいいと思うだろう。
私の家はダンボールだ。
寒いってことは想像がついてる
「ズドンッ!」
突然の音に吃驚した。
《羊》の人達がまた喧嘩でもしているのか。
そう思い音のした方へ近づく
『ガキは君も同じだ』
近づくと会話が聞こえてきた
『さて、話してもらおうか。お前が調べてる《荒覇吐》について』
中也だったけな
中也と焦げ茶色の少年が喧嘩?をしていた。
喧嘩なんてそう珍しいものでは無かった。
色々と様子が可笑しい
巨大な音が鳴り響き視界は光に包まれる
それと同時に 中也は何処かに連れ去られてた
まぁ私には関係ないからいいけどね
私は意識を失った
次の日┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
頭が痛い
体が痛い
起き上がると周りには何も無くなっていた
何故自分が助かっているのか分からなかった
口から息を吐くと当たり前だが自分が生きてる感じがした
私って運がいい
「院長に守られてるんだ‼️」
なにかある事につくづくそう思う
院長が居なければ私は生きていない
クスっと笑うと同時に歩き出した
行先は分からない
家のダンボールは崩れてしまったし行く場所もない
ゆらゆらと歩くだけ
横浜の大通りに出ると帽子を被り眼鏡を掛けた少年、、いや子供らしいが私よりは年上だろう
『君、悪いことは言わない今すぐ自主するんだ』
何を言っているんだこのガキ
思わず「はい?」と聞き返してしまった
『そのポケットに入ってる”モノ”』
頭が真っ白になった
何を言っているんだ
逃げよう
今すぐ
逃げなきゃ
このままじゃ
逃げなきゃ
院長は何時までも私の所にいるの
じゃないと
駄目なの
『今ここから逃げたらもっと酷いことになるけど大丈夫なの?』
真剣な顔で言われてしまった
この先この少年の言う通り酷いことになるのだろう。
其の前に私が死ねばいいだけの話
我武者羅に走った
大通りを抜け貧困街へ戻る
もう私は1人になりたくないの
私の手は震えていた
ポートマフィア
そう聞こえた
ポートマフィア、?
横浜を仕切る裏社会では名の通るポートマフィア
失笑してしまう
振り返ると中也と羊が揉めていた
そんなことはもうどうでもいい
思うことは沢山ある
だけど今は
ポートマフィアに捕まらないように
警察に捕まらないように
誰かに捕まらないように
隠れないと