TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

夜の森は、村の喧騒とは違う静けさに包まれていた。月明かりが木々の間からこぼれ、2人の影を長く引き伸ばす。


健は紗羅の手をしっかり握り、息を切らしながらも走り続けた。

『もう少しや……この先抜けたら、川沿いに出る』

彼の声に希望が灯る。


しかし……


足元で”カチリ”と金属音が響いた。

次の瞬間、健の足に太い縄が絡みつき、体が宙に持ち上がった。

「健っ!」

紗羅が叫ぶ間もなく、健は木の枝から吊るされる形になり、ゆっくりと揺れた。

獣捕りの罠……

村人たちが森の中に仕掛けていたものだ。


紗羅は必死に縄を引き剥がそうとするが、硬く締まってびくともしない。

『……くそっ、こんなもん……!』

健は腕力で縄を引き千切ろうとするが、足に食い込む痛みで顔を歪めた。


遠くで犬の吠える声が聞こえ始める。

追手が迫っている。

焦る紗羅の耳元で、健が低く囁いた。

『……俺のこと置いて逃げろ』

「そんなの……できないよ!」

その瞬間、草むらが大きく揺れ、複数の松明の光が森を照らした。

月夜に吠える、君の名を 《続》

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

34

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚