テラーノベル
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不明ちゃん。
ゴォォォォォォ……。洞窟の空気そのものが震えていた。
赤い目の群れが、闇の奥で次々と浮かび上がる。
ノヴァがホログラムを切り替える。
そこに表示されたのは、あり得ない数の反応。
「生命反応、急増」
「通常モンスターではありません」
「な、なんなんだよ……!」
その瞬間。
ズシン。
洞窟全体が沈んだ。
まるで“山”が歩いたみたいな衝撃。
次の一歩。
ズゴォォン!!
巨大な岩柱が倒壊する。
そして――闇の中から、それが姿を現した。
「……っ!!」
最初に見えたのは、巨大な脚。
黒曜石みたいな外殻に覆われ、紫色のマグマが血管のように走っている。
次に現れたのは、長い首。
そして、洞窟の天井を突き破りながら現れた巨大な頭部。
ドラゴン。
だが、エンダードラゴンなんて比べ物にならない。
身体中にスカルクが寄生し、六本の角が歪んで伸びている。
目は真っ赤。
口の隙間から紫色の炎が漏れていた。
ノヴァが即座に解析する。
「個体識別」
「古代災厄竜《ネザー・ヴォイドドラゴン》」
「いやいやいやデカすぎるだろぉぉ!?」
全長は軽く100メートルを超えている。
しかも、それだけじゃなかった。
闇の中でさらに複数の巨大反応。
蜘蛛の脚。
巨大ゴーレム。
三つ首のウィザーみたいな影。
ノヴァの声が少しだけ緊迫する。
「最悪です」
「封印崩壊により、古代ボス級モンスターが一斉解放されました」
ヴォイドドラゴンがこちらを見下ろす。
そして、ゆっくり口を開いた。
内部で紫黒いエネルギーが収束していく。
ノヴァが叫ぶ。
「高密度ブレス反応!!」
「回避してください、マスター!!」
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