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しょっぴー
💜「俺が誰かと付き合ったらどうする?」
放課後の教室。
夕日が差し込む中で聞かれたその言葉に、照は一瞬言葉を失った。
💛「……別に」
なんとか絞り出した声。
ふっかはじっと見てくる。
💜「別に?」
💛「お前の自由だろ」
💜「ふーん」
ふっかはそれ以上何も言わなかった。
だけど。
どこか納得していないような顔をしていた。
⸻
翌日。
昼休み。
照は友達と話していた。
その時。
教室の入り口が少し騒がしくなる。
「深澤くんいる?」
女子だった。
他クラスの生徒。
周りがざわつく。
💜「俺?」
ふっかが振り返る。
女子は顔を赤くしていた。
誰が見ても分かる。
告白だ。
照は目を逸らした。
見たくなかった。
💜「ちょっといい?」
💜「いいよー」
ふっかが席を立つ。
そのまま教室を出て行った。
照は無意識にペンを握り締めていた。
苦しい。
別に付き合ってない。
好きだとも伝えてない。
だから。
ふっかが誰を好きになろうと自由だ。
そんなこと分かっている。
なのに。
面白くなかった。
⸻
数分後。
ふっかが戻ってきた。
周りの男子がすぐに集まる。
「どうだった?」
「告白?」
「付き合うの?」
照は聞こえないふりをした。
💜「秘密ー」
ふっかは笑っていた。
いつも通り。
だから余計に分からない。
断ったのか。
付き合ったのか。
聞きたい。
でも聞けない。
⸻
放課後。
照は一人で帰ろうとしていた。
すると。
💜「照」
後ろから声がした。
💜「一緒帰ろ」
💛「……好きにしろ」
💜「機嫌悪い?」
💛「悪くない」
💜「嘘だ」
💛「嘘じゃない」
💜「じゃあなんで目合わせないの」
図星だった。
照は黙る。
すると。
ふっかが急に前へ回り込んだ。
💜「照」
💛「なんだよ」
💜「嫉妬した?」
心臓が跳ねる。
💛「してない」
💜「ほんと?」
💛「ほんと」
💜「ふーん」
全然信じていない顔だった。
⸻
駅へ向かう道。
夕方の風が少し冷たい。
二人並んで歩く。
沈黙が続く。
すると突然。
💜「断ったよ」
💛「……何が」
💜「告白」
照の足が止まりそうになる。
💜「付き合わなかった」
💛「そうか」
平然を装う。
でも胸の奥では安心していた。
情けないくらい。
💜「照さ」
💛「ん」
💜「嬉しそう」
💛「気のせい」
💜「そうかな」
ふっかは楽しそうだった。
⸻
数日後。
事件が起きた。
体育祭実行委員。
照とふっかが同じ係になったのだ。
放課後。
二人で資料を運ぶことになる。
職員室から教室まで。
大量のプリント。
💜「重い〜」
💛「サボるな」
💜「照持って」
💛「自分で持て」
💜「冷たい」
ふっかがわざと肩をぶつけてくる。
💛「おい」
💜「ん?」
💛「近い」
💜「そう?」
全然離れない。
むしろ近づいてくる。
💛「ふっか」
💜「なーに」
💛「歩きにくい」
💜「俺は歩きやすい」
💛「知らねぇよ」
ふっかはケラケラ笑った。
その時だった。
廊下の角。
誰かとぶつかりそうになる。
💜「わっ」
ふっかの体が傾く。
反射的に腕を掴む照。
そのまま。
ぐいっと引き寄せた。
ふっかの体が照の胸にぶつかる。
近い。
近すぎる。
💜「……」
💛「……」
周りの時間が止まったみたいだった。
ふっかがゆっくり顔を上げる。
目が合う。
💜「照」
💛「なに」
💜「顔赤い」
💛「うるさい」
💜「俺もかも」
💛「……え?」
ふっかは少しだけ笑った。
だけど。
その顔はいつものからかう笑顔じゃなかった。
どこか照れたような。
初めて見る表情だった。
照の心臓がさらに速くなる。
そしてふっかは。
💜「ねえ照」
💛「ん」
💜「今、ちょっとドキドキした?」
そう言ってまた悪戯っぽく笑った。
だけど。
照は気付いていなかった。
ふっか自身も。
同じくらいドキドキしていることに。
⸻
続く。
(次回は、体育祭準備で「二人三脚」のペアを組むことになり、距離がさらに近くなる回。)
コメント
1件
あおいです🌷 第2話、読み終えました! 「嫉妬した?」の問いかけ、ドキドキが止まりませんでした…。照くんが無意識にペンを握り締めるシーン、あの苦しさがすごく伝わってきました。ふっかくんが「断ったよ」ってさらっと言うところも、その後の「嬉しそう」も、二人の距離感がじわじわ縮まってる感じがして胸がぎゅっとなりました💜 廊下で引き寄せるシーン、ほんとにもう…! お互いドキドキしてるのに気づいてないっていう描き方、めちゃくちゃ好きです。続きが待ち遠しいです!