テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#そのじん
のりもちさん
1,661
36
tsts
621
side.jn
ついに待ちに待った火曜日。
ひと足先に仕事を終えて帰宅し、お気に入りの歌を口遊みながら鍋の準備を進める。
メンバー同士で食事をする時はカメラを回すのが常だが、今日はナシ。つまり完全なるオフ。
例の作戦をついに今日実行できると思うと、ワクワクが止まらない。 俺はすこぶるご機嫌だ。
今日こそ暴いてやるからな!
久しぶりの完全プライベートでの食事に話も盛り上がり、鍋を食べ終えた頃にはもう外は暗くなっていた。
すっかりくつろぎモードになった弟たちは、ソファに並んで互いのスマホを覗き込んでは何やら楽しそうに盛り上がっている。
テーブルの片付けと洗い物を終え、新しいグラスを出して勇 斗に手渡す。
「はやと、俺 シャワー浴びてくるから、酒の用意頼むな。」
「ん。了解。」
「ぜったい2人を帰らせないでよ!なんなら泊まるように仕向けて。」
頑なに口を割らない柔と、気になってしまった以上どうしても知りたい俺。
埒の明かないやり取りを見かねてか、勇 斗が思いついた作戦はこうだ。
【いい感じに酔わせて、エロい空気にさせて、その場でヤらせる。】
実に明瞭!単純!簡単!
実践させれば誤魔化しようもないだろう。
普段はあまり飲まない2人のため勇 斗が飲みやすい酒を用意してくれた。
準備は万端だ。
ちなみに、俺の予想は舜 太が下。だって山中って意地悪そうだし…ちょっとSっ気がある。
勇 斗は逆の予想で、
「柔が下だろ。舜 太の方が男らしいし」
とのこと。
うんうん、人によって見え方って違うもんだよなぁ。
さあ、そろそろ答え合わせさせてもらいますよ。
side.sn
数種類の酒とグラスをテーブルに運び終え、自分もラグに腰をおろす。
「勇ちゃん、片付けありがとう」
「ありがとー!お酒、こんなに色んなの準備してくれたん?全部うまそうやなぁ!」
「だろー?好きなの開けな。てかお前ら明日もオフだよな?もう夜遅いし、泊まって行きな」
「えー!ええん?柔、泊まらしてもらお!」
「じゃあ、勇ちゃん、お言葉に甘えます。」
「 仁 人が上がったら2人もシャワー浴びちゃいな」
「「はーい」」
明日のスケジュールが空いていることは確認済みだ。すんなりと泊まらせることも成功。
あまりにも計画通りに事が進みすぎて、 これから起こることも知らないでキャッキャと酒を選んでいる2人に若干の罪悪感を覚えながらも、仁 人の喜ぶ顔には勝てないので続行させてもらう。
しばらくして、弟たちと入れ替わりで戻ってきた仁 人が俺の隣に腰をおろす。セットしていない髪がふわりと揺れる。
“おかえり”の代わりに、仁 人の好みであろう酒を含んで口付けると、俺の目を 見つめながらわさわとゆっくりと飲み込む。
その様子に 思わず喉を鳴らした俺を見て、
「んまいね、これ、」と言って悪戯に笑った。
長い夜の始まりだ。
コメント
2件
最後のsnjnがツボ過ぎて…2人の色気にドキドキしました… とても好きです
第3話、読み終えました!計画通りに事が進む仁人さんのワクワク感が冒頭から伝わってきて、思わずニヤニヤしちゃいました(笑)でも最後の舜太視点で、仁人さんとの口付けシーンが入ってくるのがめちゃくちゃ良かったです…「おかえり」の代わりの仕草、悪戯な笑み、もう完全に持っていかれました。この「長い夜」、どう転ぶのか本当に気になります!裏で企んでる側が実は一番弄ばれてるパターンなのかな…続きが待ち遠しいです🤍