テラーノベル
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侑視点
「もういい加減告りなよ」
相談する度に言われてもう聞き慣れてしまった言葉。
「嫌や、振られるの分かっとって誰が告白すんねん」
できることなら俺だってこの気持ちを全部治にぶつけたい。
でもそれも許されないからこの2人に相談しているというのに。
最近はその相談も意味を果たしておらず、
告れ告れと急かしてくるようになった。
「逆になんで言わんの?俺らもこんだけ言っとんのに」
そもそもアイツには彼女が居る。
そんななか告白しても成功する確率は1%にもとどかない。
「治も侑のこと大好きじゃん。めっちゃ優しくしてくれるでしょ?」
「ちゃう、ちゃうよスナ」
治は俺と違って皆に分け隔てなく優しくする。
その俺に向けられた優しさだってきっと家族愛からきたもので。
なにも特別なことは無い。
「はぁ、銀ちょっと」
スナが急に立ち上がり、銀の腕を引いてそそくさと屋上を出ていってしまった。
俺一人を残して。
角名視点
さっきは勢い余って出てきてしまったが、あの鈍感さにはさすがに呆れる。
銀も同じようなことを考えていたのか今にもため息がでそうな顔をしている。
しょうがない。ここは双子の大親友(双子公認)の俺が人肌脱ぐか。
「銀、連れだしたとこ申し訳ないけど先侑のとこ戻っといてくれない?」
嫌そうにただをこねる銀を無視して治のところに向かう。
治もこんな面倒臭いことしてないでさっさと言えばいいのに。
結果的には成功してるけど今回ばかりは侑が可哀想。
上手くいきすぎて酷い方まで行ってるし。
はやくどうにかしないと病んじゃうよ。
☆
積極治と話ができたのは5、6時間目の授業間だった。
ずっと校内をグルグル回ってたのに見つけることが出来なかった。
彼女とどこ行ってたんだよ。
「治、ちょっとは侑と話してあげなよ 」
「そんなん意味無くなってまうやん。それに俺かて話したいわ」
「…まあ治がいいんならいいけど、どうなっても知らないからね」
「なんやねんそれ」
嫉妬作戦。
多分これが1番有効的。
治も侑にやってたけど今度は治に嫉妬させてみよう。
どんな反応するんだろう。
爆発しないといいけど、
NEXT♡300
終わり方雑すぎるぅ…すいません
コメント
4件
最高ですT^T
はぁやばいですもう好きすぎます 角名りんは優しさからこんな風にしているのか双子に呆れてるのか分かんないけど、協力してんのがもう…何て言うか…泣ける…(?)