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『』
「おしまい」
「・・・幽霊」
再度窓の外を 確認するとみどりがこっちを見ている、いやあれは睨んでいるのほうが合っている。
「みどり、こっち~!」
らっだぁが手を振るとみどりがぼやけて消えたかと思えばガチャリと自分達の居る部屋の扉が開く。
「ナニ?」
「お、来た来た!見て!新メンバーのコンタミ!」
らっだぁは子供のようにはしゃいでいる。
「こ、んにちは」
「聞イタノ?アノ話」
空気がずしりと重くなる。その声は小さな声なはずなのにとても大きく聞こえる。
「まぁまぁそんな怒んないで!」とらっだぁが手を叩く。
「元ハト言エバラダオクンg」
「今後の話なんだけどさ~」
らっだぁは苦笑いをしながら無理やり話を進める。
「このままじゃ人数も足りない。てことで今からこの『運営』のチームメイトを探そう!」
「は?」
「勿論とびきり強い奴ねっ!」
「仲間探し?国もまだ作れてないのに」
「そんな焦らなくても大丈夫!大体目星はついてるから」
引き出しから二枚の紙を取り出し机の上に並べる。
二枚の内一枚は天使のような笑顔をしている写真。もう一つは中性的な顔立ちをしている写真。
「中々強ソウナ人達ダネ」
みどりは二枚の紙を見つめている。
「何せこっちは元天使だからね」
「”元”?」
「うん。今は天使じゃないよ、堕天使だ」
「ナンカヤッタノカナ」
プイッと目線を外し椅子に座る。
「そこで今からそいつらに会いに行こうよ!」
みどりが呆れたかのように溜息をつく。
コンタミは運営に入ることになり館に住む事になった。
本当はこんな奴らと暮らすなんてごめんだ。
だけど何か、何かを信じたくなった。
今度こそ偽りのない光に触れられる気がして
寒い、暗い
でも、あんなとこよりかはマシか
ポケットから煙草を取り出し火をつける。
フゥ~…
「次は何処に行こうか」
そして暗い暗い道を歩く。