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「姉さん達〜!」


姉さんへの愛を語っていると思ったよりも延長し過ぎた会議を終え、姉さん達が居る軍艦島へと着いた。


姉さん達を見つけて声を掛けると、想像もしていない絵図が広がっていてうちもちょっとフリーズする。


号泣している陸華。


「陸華見てたら涙が止まんねぇよ〜」って言いながら号泣している典華。


無言の姉さん。


うん。何があった!?!と叫びたい気持ちをグッとこらえたうちは偉い。


う~~ん。いや、本当に何があったの?


「姉さん、陸華のおやつ食べた?」


「は?」


考えて、考えた末に思いついなのがこれだった。


「姉さん駄目だよ。食べるなら、うちを食べて☆」


我ながら可愛く片目ウインクができたと思う。


「頼むから止めてくれ」


片手で頭を抱えながら姉さんはそう言う。「気持ち悪いから」と付け足して。


「ドストレートに言われると案外涙が出てくるんだね」


泣き真似をしながらそう言うと、姉さんに嘘だと秒速でバレちゃった。


「まぁ、さっきのは冗談として、」


「あれを冗談でまとめるな」


笑いながらうちが話していると姉さんが呆れたようにツッコミを入れる。


「ごめん、ごめん、一反ごめん」


「一反木綿のノリで言うな!」


おちゃらけながら謝ると二、三分どつき回されました。


「はい。まぁ、本題に入りますが」


姉さんの前に正座をしたまま、うちはまた話し始める。


「軍艦島といえば、幽霊というような認識デスケド、誰か成仏したんデスカ?」


さっき姉さんに殴られた頭がちょっと痛いような気がする。自業自得なのは理解してるけどね。


「成仏とは少し違うが、似たようなものだな」


伏し目がちに姉さんはそう告げた。


予想外だ。いや、一部予想内。幽霊じゃなかったのが予想外。


と、取り敢えず、いつもの鈴華でいなきゃ、心配されちゃう。


「嘘!?お菓子関係だと思ったのに!?」


わざとらしく驚いた素振りを見せながら声を上げる。


「涙を返してよ」


典華と陸華が二人で声を合わせて言ってるのはちゃっかりスルーしとこう。


「馬鹿なフリはしなくても良いというのに」


姉さんが何か独り言を言っていたけど、うちの耳には届かなかった。​

最果ての島と最後の願い

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