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愛の病(Ai No Yamai)
attention
・ブルーロック本編とは別軸です
・虐め、自殺、差別的な表現があります
・今回は自殺描写ヤバいです
・烏が先天性難聴、パニック障害
・手話、または普通に会話してる場合、『”』はとっております。
・烏、乙夜『』凪、モb「」
・決して虐め等を助長する意図ではございません
・誤字脱字もあるかも
・烏、凪sideあり
お気を付けて……
凪side
烏が病院に搬送された。
烏と出掛ける約束をしていた。
「烏の行きたいとこ行こ」って俺が言って、烏が受け入れてくれた。
ずっと胸が高鳴って、明後日が楽しみだった。
休みの前日…つまり今日か。
偶、先生の頼みで体育館裏に荷物を運びに行った。
「はぁ、…ここで良いんだよね」
「めんどくさ~っ…(欠伸」
「(さっさと戻ろ…)」
「…ん、?」
何処かから声が聞こえた。
「屋上じゃん、また誰か告ったりしてんのかな」
けど、何故か嫌な胸騒ぎがした。
「…見に行ってみよ、…」
モb「いい加減にしろよ御前!(殴」
烏『ッ、…、゛』
「御前なんか、…”居なくなれば良いんだ!”」
『ッ、…!』
───居なく…なれば…?
「ちょ、アンタ、」
「うぇっ、?!凪くっ……」
「御前…烏に何して…(胸ぐら掴み」
『な゛、き”、っ…(止』
烏は、震える手で俺を止めた。
『もっ、え、ぇ か、あ、゛』
「なっ、何が、いいから、…?」
そういうと、烏はポケットからメモを取り出した。
『”もう、俺の事忘れて”』
「…え、?」
『(書』
『”これ以上、迷惑かけられん”』
「ちょ、…烏…?」
そして、新たなメモを俺に渡した。
“俺がおらんくなっても、御前は元気で、楽しくおって。俺がおらんなったら、”乙夜”って奴に「烏から聞いた」ってだけ言ってな。これだけ約束や。”
「ちょ、これ…?」
「ッえ゛…?」
どこの誰かもわからないモbも驚いている。
『ぁい、あと、…(にこ、/泣』
昼の明かりが彼を照らした。
涙しながら微笑むその顔は、神々しくて、でもどこか、迷いがありそうだった。
“ありがとう”。
そう言って、彼はフェンスに足を掛けた。
フェンスの上に乗った烏の背中には、黒い鴉の羽があるように見えた。
「まっ、て…烏、…!」
『ッ、じゃあな、また、来世で、…』
最期に手話で伝えてくれた。
瞬きをする間に、烏は目の前から消えてしまった。さよならも言えなかった。
すぐに救急車で運ばれて行った。その後、烏がどうなったかは知らない。見たのは、落ちてすぐ、血溜まりの上に寝転がっているところまでだ。
俺は家に籠った。
暫く、学校も休んだ。誰とも喋らなかった。
毎日のように泣いて、泣いて、泣き腫らした。
だけど、とある日。
「そういえば…乙夜って奴にどうのこうのって言ってたな…」
久々に家を出た。太陽が眩しい。
重い足を引きずるように、学校へゆっくりと向かった。
『ちゅーす、御前が凪ってやつ?』
誰このチャラそうな奴。此奴が乙夜…影汰、?
「あー、うん、」
『1回喋ってみたかったんだよね』
そんなポーカーフェイスで言われても、なんの説得力もない。俺もだけど。
「(えっと、確か…)」
「烏が、”烏から聞いた”って言ってって…」
その言葉を聞いた途端、彼奴の顔色が変わった。
『…そっか、よく話してたもんな、ん(渡』
「…何これ、?」
『見たらわかるから。できるだけ家で見な』
そう言って封筒を渡してきた。
「…あー、あのさ、アンタと烏って、どういう関係なの?」
『俺と烏?この前偶然仲良くなった友達~的な感じ?』
どうやら、隣のクラスで、女の子にモテモテ、勉強よりかは運動派のまあ有名な乙夜影汰。偶(たまたま)烏と廊下ですれ違って、烏に興味持ったって言ってた。
乙夜は人の悪口を言わない、良い奴だった。
“友達”っていうワード、そして、先天性難聴の事を話していたことに一人嫉妬心を抱いたが、それは置いといて。
『ま、ちょっとした色んな奴の影響で情報屋的な感じになってるし、周りの事知りたかったら言ってね~』
「ありがと、」
まあ感謝は述べてその場をあとにした。
───3時間前
凪が、俺の行きたいとこ行こって言ってくれた。
態々(わざわざ)俺の…?と聞き返したが、凪は「烏のちょっと辛い思いとかを吹き飛ばしたい」って言ってくれるから、ちょっと戸惑い乍も受け入れた。
明後日遊びに行くことになって、今日はずっと、胸が高鳴っていた。
すごく良い1日になると思ってた。なのに──
水かけられるわ筆箱壊されるわ、更には暴力振られるわで、とんでもない日だった。
『あー、あかん、(消えたい、…)』
もう生きる意味なんて、凪以外なかった。その凪も今はなんかの手伝いでいない。
いっそここから飛び降りてやろかと思った。
ワックスでガチガチの俺の髪でも、前髪が揺れるような少し強めの風。
太陽を雲が覆った。
その時─
モb「おい」
またか、
『なんやねん、ホンマに…』
しかし、俺はもう折れない、そう心に決めていた。どんな逆境も乗り越えてやる。絶対に。
凪を、できるだけ、…できるだけ、悲しませないように。
モb「ッ、”耳も聞こえないし、上手く喋れないクセ”に…」
モb「いい加減にしろよ御前!(殴」
『ッ、…、゛』
「御前なんか、…”居なくなれば良いんだ!”」
『ッ、…!』
居なく、なれば…
そうか、居なくなれば、まわりの奴らに、迷惑をかけない。
この時の俺は、ガチでやばかったんかもしれん。
「ちょ、アンタ、」
「うぇっ、?!凪くっ……」
「御前…烏に何して…(胸ぐら掴み」
どこからともなく凪が現れた。
しかし、俺はもう何の感情もなく、凪の手を止めた
『な゛、き”、っ…(止』
凪は戸惑っていた。
ペンとメモ帳を取り出し、1枚書いてから、凪に手渡した。
「ちょ、これ…?」
「ッえ゛…?」
もう良い、もう、良いんや…
『ぁい、あと、…(にこ、/泣』
笑顔で微笑んだあと、思い出した。
「まっ、て…烏、…!」
彼奴は、手話で話すと喜んでくれた。
『ッ、じゃあな、また、来世で、…』
フェンスの上で、彼奴と『最後』の手話を交わした。
気がつけば、体の感覚は何もなかった。
ℯ𝓃𝒹
コメント
2件
ほんとにお話上手すぎるんですけど…😭からすーーーーーーーッッッ!!!!😭😭ちょっとモbのやつはほんとに現役剣道部の私が木刀でぎったぎたにするんで!!!!!!!?💢