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「お花見、行ってみない?」
橙色の髪をした少年が云った。
「お花見、ですか?」
其れに反応する白銀の髪をした少年。
「そう!お花見!」
「僕達最近組合と戦って大変だったでしょ?」
「だから、其の疲れを取る為に!」
「成程……善いじゃないですか!」
「でしょ?みンなで行きたいなぁ〜って!」
「行きましょう!」
「花見……か」
「善いだろう。偶には安らぎも必要だ」
「やった〜!」
武装探偵社の社長、
福沢諭吉。
威厳があってとても怖いが、
その分とても優しい。
「なになに〜?お花見行くの?」
茶色の外套を羽織った青年が云った。
「そうですよ!」
「皆で行こうと話していた」
「社長が許可したんなら国木田君も大丈夫だね!」
「乱歩さんも!」
「みんなでお出掛けか〜! 」
「楽しみ!」
「おぉ〜!満開だぁ〜!」
「キレー!」
「偶には善いもンだねぇ、桜も!」
「桜って綺麗ですよね〜」
「そうだな」
「敦くん敦くん!あの大木首吊りによくない!?」
「こんな時までやめてください!!」
「あっはっは!」
「早くお菓子食べたい!」
「今から食べる落ち着け」
「……はーい……」
「あーつーしくん!」
「はい、あ〜ん!」
「僕はもう子供じゃありません!」
「えぇ〜?」
「食べてくれないの?」
「うぐっ……食べますから……」
「善かった〜!」
本当この人は……と心の中で呆れながら
太宰さんが差し出した卵焼きを口に入れる。
すると、
「私も味見!」
と僕に接吻をする。
「んぐっ……!?」
驚いて口を開いた瞬間、
太宰さんの長い舌が入って来た。
舌は口内を駆け回り、
口の中にあった卵焼きを太宰さんの口へ運んで行く。
「んっ……んんっ……!」
破片も見逃さんと云わんばかりに
口内を確りと調べる。
息が苦しくなってきた頃には口にあった卵焼きは
全て太宰さんの口へ。
「ん、美味しい!」
「だ、太宰さん、此れが目的だったでしょ……」
「ふふっ!腰抜けちゃった?」
「お陰様で……」
桜の花弁が舞い散る。
暖かな光が僕らを包み込む。
「案外楽しいね、お花見って」
「うぅ……」
桜の並木道。
水面に浮かぶ花弁。
桜色に染まった道。
暖かい太陽の光に照らされながら、
ちょっぴり寂しく
桜の園を後にした。
昨日花見行って来て思い付いたやつでした!
尊い無理と思って貰えたらすっごい嬉しいです。
桜って綺麗ですよね。
個人的に大好きな花です。
家から1、2時間目かかる所まで行くくらいw
久々の家族での外食?でした。
武装探偵社の皆さんも楽しかったかな?
〜おまけ〜
「あ!社長、猫!」
「何!?」
「真っ白だァ〜!」
「可愛いねぇ、仔猫かい?」
「ふわふわですね〜!」
「僕の村にも似た猫がいました!」
「社長、触らないんですか?」
「……私が近付いたら逃げてしまうからな……」
「あぁ………」